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VFコーポレーションがディッキーズをブルースター・アライアンスに売却
VFコーポレーションの新たな一手
〈THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)〉や〈Vans(ヴァンズ)〉、〈Timberland(ティンバーランド)〉などを抱えるVFコーポレーションが、傘下ブランド〈Dickies(ディッキーズ)〉を米ブランドマネジメント会社ブルースター・アライアンスに売却することを発表。取引額は6億ドル(約882億円)で、2025年末までに完了予定だ。
ディッキーズの歴史と展望
1922年に誕生した〈Dickies〉は、ワークウェアからカジュアルまで幅広いスタイルを展開し、現在は世界55カ国で展開されている。VFコーポレーションは、2017年にウィリアムソン・ディッキー・マニュファクチャリング・カンパニーを8億2000万ドル(約1205億円)で買収していたが、近年の業績不振を背景にブランドポートフォリオの再編を進めている。
CEOのコメント
「VFコーポレーション」のCEO ブラッケン・ダレル(Bracken Darrell)は「Dickiesはアメリカを象徴するワークウェアブランド。ブルースター・アライアンスの下でさらなる成長を遂げるだろう」とコメントし、同社にとっては負債削減と財務強化につながる取引だと説明している。
事業ポートフォリオの最適化
VFコーポレーションは、2024年7月にも〈Supreme(シュプリーム)〉をイタリアアイウェア企業エシロールルックスオティカに15億ドル(約2205億円)で売却。事業ポートフォリオの最適化を加速させている。
ブルースター・アライアンスについて
買収側のブルースター・アライアンスは2006年設立。“Off-White c/o Virgil Abloh”の商標を保有するOFF-WHITE LLC、〈Palm Angels(パーム エンジェルス)〉、〈Hurley(ハーレー)〉といった幅広いブランドを展開しており、今後〈Dickies〉をどのように再解釈するのか注目が集まる。
結論
VFコーポレーションのディッキーズ売却は、ブランドポートフォリオの再編と財務強化に向けた重要な一歩となる。ブルースター・アライアンスとの取引を通じて、ディッキーズが新たな成長を遂げることが期待される。
よくある質問
Q: ディッキーズの今後の展開についてどんな予測ができますか?
A: ブルースター・アライアンスは幅広いブランドを展開しており、ディッキーズを新たな視点で再解釈することが期待されます。