ニューヨークに本部を置く名門大学のコロンビア大が毎年開催している、アメリカ合衆国の報道や文学、音楽などの分野におけるめざましい業績に対して贈られる賞、ピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)。報道写真の分野が毎年特に高い注目度を誇る権威ある賞だが、その2018年度受賞者が4月16日(現地時間)に発表され、ラッパーのKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が2017年4月に発表したアルバム『DAMN.』が音楽部門を受賞した。
タイトルにもある通り、今回のKendrickの受賞はラッパーとして初の快挙。1943年に設立されたピューリッツァー賞の音楽部門はクラシック音楽作品が受賞するのが言わば常となっており、これまでにBob Dylan(ボブ・ディラン)らが特別賞を受賞しているものの、音楽部門においてクラシックやジャズ以外の作品が選ばれるのは今回が初。ヒップホップに限らず音楽史全体において特別な意味合いを持つ石碑を打ち立てたと言うことができるだろう。同賞の委員会はKendrickによる4作目のスタジオアルバムである『DAMN.』についてについて「現代を生きるアフリカ系アメリカ人の複雑な人生を捉え、土地や文化に根付く本物の言葉やリズムのダイナミズムを統合した高水準な楽曲を収めた名作」と評価した。
ヒップホップの垣根を越えて躍進を続ける稀代のカリスマKendrick Lamarの半生に迫った伝記文学についての話題のニュースもお見逃しなく。
Congratulations to @kendricklamar, @dangerookipawaa and @Interscope! #Pulitzer pic.twitter.com/fFQBYnoW9F
— The Pulitzer Prizes (@PulitzerPrizes) April 16, 2018
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Source: HYPE BEAST