ニック・ワプリントン、アイザック・ミズラヒとの出会い

1989年の秋、写真家リチャード・アヴェドンに紹介され、ファッションデザイナーイサク・ミズラヒと初めて出会ったニック・ワプリントン。この最初の出会いは、プロフェッショナルとパーソナルの両面にわたる3年間の関係となり、マンハッタンのダウンタウンにあるミズラヒのスタジオの舞台裏を写真に収め、ニューヨークの悪名高いクラブシーンの電気で活気に満ちた写真シリーズが生まれました。この写真シリーズは2025年6月27日にマイフェアのハミルトンズギャラリーで開催される「アイザック・ミズラヒ写真展：私たちは謎の中で踊る」で回顧的に展示されます。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学んだワプリントン

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学んだワプリントンは、奇抜な運命の転回によってアヴェドンと出会いました。「大学の面接に行ったとき、リチャード・アヴェドンが名誉博士号を受け取るために講義を行うと言われました」とワプリントンはDazedに語ります。「もし合格したら講義に参加してもいいか尋ねました。

しばらくして、電話がかかってきました。合格したと伝えられ、アヴェドンの講義に招待され、自分の作品を持参するように言われました。そこで作品を持って行き、アヴェドンに見せました。彼がそれらを見たとき、「これらの写真を撮った人は自分の目を見つけた」と言いました。

その夏、ワプリントンはコネチカット州ハートフォードに住んでいました。アヴェドンは電話で彼に写真を買ってもいいか尋ねました。ワプリントンは「市内のメトロノースで1時間」と言うことでアヴェドンのスタジオに向かいました。これが、後にミズラヒへの紹介につながる友情の始まりでした。