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NYではカルト的な人気を誇るという噂のブランド、アッセンブリーのデザイナーにインタビュー。ジョイントワークスにてポップアップを開催中です。

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昨年秋に新しく産声をあげたセレクトショップ「ジョイントワークス(JOINT WORKS)」。「ジャーナル スタンダード」をはじめとする各業態を運営する「ベイクルーズ」がはじめた新しい試みで、モードを軸にストリートをミックスした新しいスタイルの提案を標榜しています。

新宿に店を構える一号店では、現在〈アッセンブリー(Assembly)〉というブランドのポップアップストアが開催中。まだ日本では聴き馴染みのないこのブランドについて学ぶべく、来日中のデザイナーにインタビューを敢行しました。

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〈アッセンブリー〉は、2008年にセレクトショップとしてニューヨークに誕生。2015年にはロサンゼルスに2号店を出店しました。オリジナルブランドとして2009年に設立した〈アッセンブリー〉は改めてどういうブランドなのか、デザイナーのグレッグ・アーマスさんはこう語ります。

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「ブランドの軸となるコンセプトは、“ヴィンテージ” と “ニュークローズ” の融合です。インスピレーションはアンティークグッズなどから受けていて、“歴史を着てもらう” ということを狙いにしています。」

「〈アッセンブリー〉というブランド名の由来には2つの意味が込められていて、1つはファッションとは関係のないところでパワーを持っている、“教会や政府の集まり” から。もうひとつはコーディネートとして集合させるという意味合いを持つアッセンブルから命名しました。」

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グレッグさんは学生時代にアートやキュレーティングを専攻し、卒業後はショップ・コンサルティングなどの建築の分野を生業にしてきた異色の肩書きの持ち主。その後ヴィンテージクローズを15年間独学で勉強してからこの〈アッセンブリー〉を立ち上げました。

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今回開催中のポップアップストアでは、ブランドコンセプトを体現させるべく、グレッグさんが自身でセレクトしたというヴィンテージアイテムも〈アッセンブリー〉のアイテムと交えて陳列されています。

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グレッグさんがセレクトしたヴィンテージアイテムを並べたラック。手に持っているデニムジャケットは、あとからインディゴに染め直したものだとか。

そして、このポップアップで並んだアイテムは “ロゴ” をキーワードにしたアイテムを中心に構成。「ジョイントワークス」も製作に携わったという限定のアイテムもラインナップ。グレッグさん本人にアイテムに対するこだわりを聞きました。

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ロゴになっているNew Yorkの文字を虹色でスクリーンプリントした、ジョイントワークス限定アイテム。

「このロンTは “Future Vintage” をコンセプトにつくった限定アイテム。1枚1枚を手作業でプリントしたものなので、新品だけどヴィンテージのようにそれぞれが異なる表情を見せるということを意識しています」

「虹色は聖書にも書かれるように “ハト”や “橋” といった希望を指しています。しかし、いまではLGBTQのシンボルにもなっている。その時代の違いによって変化する、象徴的な色彩だから選びました。」

ブランド名の名付け方にもあるように、“ダブルミーニング” すなわち複数の意味を持つ言葉に惹かれる様子。ここに文化や歴史を重んじるグレッグさんの知的な考えが伺い知れます。

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ポップな3色のカラーブロックが魅力的なスウェット。今回の限定アイテムは全てこのスウェットに合うかどうかで、クリエイションの方向性を決めたのだとか。

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サイドにラインを配したパンツ。ブルー、イエロー、レッドの三色展開。

「サイドラインというモチーフは、もともと郵便屋さんが履いていたパンツにあしらわれていたもので、文化の一部をファッションに融合させることを意識してつくりました。イエローがいちばんのお気に入り。」

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「ジョイントワークス」がコアターゲットとしている20代後半の若い層にも響きそうなアイテムの数々。自身のブランドをどう客観的に評価しているか? という質問をぶつけてみました。

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「著名な人たちが着用してくれたりする関係で、ニューヨークをはじめある種カルト的なファンがついてくれているのが僕のブランド。ストリートの流れから評価されることが多いけど、ドラムをやっていたこともあって、着想源はさっきも話した建築と、音楽なんです。」

「誰かが着ているから、という理由で買うのではなくてもっとブランドの本質的なところを見て欲しい、というジレンマは正直あります。それに比べて日本の人たちは、全身のコーディネートを真似するのではなくて、さまざまな要素をミックスした自分のスタイルを持っているから大好きです。」

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一通り話しを伺って感じたのは、服一つをつくる過程に織り交ぜるコンセプトや哲学が極めてシンプルで筋が通っているということ。それでいてデザインは複雑にはならずに、誰もが取り入れやすいストレートな装いに落ち着いている、という印象を受けました。

コレクションラインもつくっている〈アッセンブリー〉ですが、今回の「ジョイントワークス」のラインナップは手に取りやすい価格帯になっています。4月11日(水)までポップアップは開催予定なので、一度〈アッセンブリー〉の世界観を体験してみてください。

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Rei Kawahara


JOINT WORKS 新宿店
住所:東京都新宿区新宿3-28-10 ヒューマックスパビリオン新宿東口1-2F
時間:11:30~21:00
電話:03-5363-7572
ポップアップ:〜4月8日(日)
joint-works.jp

Assembly
www.assemblynewyork.com
INSTAGRAM:@assemblynewyork

Source: フィナム

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