お世辞にも“良い子”とは言えないが、Ian Connor(イアン・コナー)が若者にとってファッションアイコンの一人であることは間違いない。そこまで大々的に日の当たる存在ではないものの、@souljaianが憧れの的である理由はクリエイティブコンサルタント、 スタイリスト、モデルとストリートで多彩な顔を持つから。そんな彼の最近のトピックで言えば、デザイナーとして〈Revenge X Storm(リベンジ x ストーム)〉を立ち上げたことだろう。『HYPEBEAST』は先月、『DOMICILE TOKYO』でのポップアップ開催に際して東京にストップしたIanを直撃。意外にも〈Revenge X Storm〉のローンチがシューズだけだった理由や、〈AWGE(アウグ)〉クルーとしてお世話になっている兄貴的存在のA$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)について、さらにはファッションギークである彼に聞いた日本のお気に入りブランド/ショップのことなど、短い時間ながらもリラックスした雰囲気の中でファンが気になっていたことを赤裸々に明かしてくれた。
それでは、Ian Connorを紐解くインタビューを下記よりお楽しみください。
ー なぜ〈Revenge X Storm〉を始めようと思ったの?
俺自身、シューズが大好きだからだよ。それにシューズは作るのが最も難しいしね。俺は〈Vans〉のシルエットが好きで、基本的にフットウェアがそうであったように……と言うか、NIGO®が〈BAPE®〉でやったようなことをやりたいかったんだ。
ー 最初にアパレルを展開せずフットウェアに絞った理由は?
たとえそれが自分のためでないとしても、シューズはファッションにおいて重要なパートだと思うからだよ。シューズのシルエットは俺のお気に入り。あと稲妻が好きだから、その稲妻をOld Skoolに落とし込んだって感じだね。
ー 〈Revenge X Storm〉は今後どのような展開を予定してるの?
誰もが履けるシューズ、つまりは一般的な靴になってほしい。つまり、これはただのオシャレな靴や、いけてる奴らのためのシューズじゃないってことさ。おばあちゃんや俺自身もそうだし、俺を知らなかったり、俺のことなんて意に介さないガキたちにも履いてほしいんだ。ただの靴だよ。それに集中したんだ。
ー ところで〈Pastelle〉はどんな感じ? 何か新しい計画とかはある?
いいや、全てはKanye次第だよ。もう俺の手中にはないんだ。
ー A$AP RockyやWiz Khalifaのスタイリストとしても活動してるよね。コーディネートとかを組む時に何を気にしてるの?
ん? 俺は人生においてA$AP Rockyのスタイリストとして働いたことはないよ。彼はいつだって俺のエネルギーなんだ。互いを高め合ってる。彼は俺に新鮮な何かを与えてくれて、俺も彼に新しいものを提供していきたい。でも、それは「これを着ようぜ」とかそんなもんじゃない。だから、その肩書きがあると思ってる人は記憶から抹消しといてくれ(笑)。でも、Wizに関しては仕事としてやってるのは確かさ。
ー 日本の雑誌か何かでRockyを兄貴みたいな存在って言ってたよね。彼と初めて会った時のこと覚えてる?
正直、会ったその日のことは覚えてないんだ。でも、兄貴ってより、もはや親父的な存在だよ。感覚的には父親のように俺を育て上げてくれる感じだけど、彼は俺に色々なことを教えてくれて、他の奴らは知らないヤバいもんとかを見せてくれた初めての人なんだ。彼は俺が他のブランドやアーティストとかに騙されそうになった時でさえ、いつも俺を気にかけて、面倒を見てくれるんだ。俺を傘下に迎え入れてくれたんだよ。そう、だから俺は彼に本当に感謝していて、彼を本当にリスペクトしている。過去も、今も、そしてこの先もずっとね。
ー 日本にお気に入りのブランドとかはある?
『NEPENTHES』と古い〈UNDERCOVER〉のものはマジでヤバい。他に何かあったっけか? あぁ、〈ISSEY SPORT〉は最高だよな。〈ISSEY SPORT〉のデザイナー、誰だっけ? 確か女の人だったよな? 彼が〈ISSEY SPORT〉を立ち上げた際、女性を起用していたはずだ。とりあえず、そんな感じかね。(※ ISSEY SPORTのデザイナーは津森千里)
ー 今はストリートカルチャーが世界的なトレンドだよね。今後はどうなっていくと思う?
キッズたちが奇抜になりはじめて、目立つためにやれることの全てをやってる。それが今起きてることじゃないかな。馬鹿に見えるリスクがあっても、みんなが目立とうと一生懸命努力する。で、結局みんな同じようになって落ち着くんじゃない?
ー 日本でお気に入りの場所やショップは?
『RAGTAG』がマジ最高。
ー じゃあ最後に日本のファンに一言。
〈AWGE〉こそ未来さ。
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Source: HYPE BEAST