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ミニマリストによるミニマリストのための近未来的なリテールスペース

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ポルトガル第二の都市ポルトを拠点とする『PRUDÊNCIO studio』は、ミニマリストとしての美学を色濃く反映させたフットウェア&アクセサリーレーベル〈senhor PRUDÊNCIO〉を展開している。上のフォトギャラリーでクローズアップしたスペースは元々〈senhor PRUDÊNCIO〉のアトリエ/オフィスであったが、2017年4月より旗艦店としての機能を持たせ、営業もスタート。

Andreia Garcia Architectural Affairs(アンデリア・ガルシア・アーケテクチャアル・アフェアーズ)とDiogo Aguiar Studio(ディオゴ・アクイアー・ストゥディオ)がデザインを担当したこの空間は、 長く真っ直ぐに伸びたパイプ管を中央に配置することで、天井の高さと縦長の作りを強調。そのため、実際の大きさよりも広い印象を受けるだろう。また、メタリックなオブジェクトが並ぶ中、可動式のパネルがレイヤーを作り出し、多重な空間構成を可能にするほか、メッキ特有の反射性質にフォーカスし、吊るされた照明から家具やパネルに至るまで同様のマテリアルを使用することで統一された視覚効果を得ているのだ。

〈senhor PRUDÊNCIO〉のシューズとアクセサリーは、落ち着いた色調の美学や、はっきりとした直線と曖昧な形状を組み合わせ、空間そのものを具現化していると言っても過言ではない。厳選された少数のアイテムがメタルシェルフにアート作品のように陳列され、装飾や色味を排除した空間では、それらに自ずと意識が向かう。

スペースそのものに焦点を当てる一方、バックオフィス部分のアーチは物理的な主張がなされている唯一の箇所であるが、均一的なホワイトの壁面に囲まれることで、周りに接触せず、宙に浮いているような錯覚を覚える。それは空間を包み込み、訪れるものはそこに向かって吸い込まれていくであろう。このアーチは終わりなき無機質な白世界の終着点としての役割を果たしている。

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Source: HYPE BEAST

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