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SHOPPING ADDICT 2018 Feb. 〜編集部員のお気に入り〜

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目次

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SHOPPING ADDICT 2018 Feb. 〜編集部員のお気に入り〜

この「Shopping Addict」のラインナップも少しずつ、少しずつ春らしい匂いがしてきました。さまざまな服が混在するこの季節は、いい意味で自分のスタイルを変化させることができるシーズン。頭を柔らかくして着飾ることを楽しみましょう。

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やっぱりアメリカが好き。

小牟田亮

先月アメリカテキサス州のマーファに。これぞアメリカという風景がそこかしこにありました。くすんだ色味の世界、最高だったなー。

COMOLIコモリのブルゾン

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着古したら最高だと思います。

久しぶりに〈コモリ〉の服を。いや、ずーっと好きなブランドだし、よく着てもいるんですが、これほどまでに人気が出てくると、ついつい足が遠のくというか、手が鈍るというか。そんなしょーもない葛藤を超えて紹介したいなと思ったのがこのスエードのブルゾンでした。茶色のスエードといえば、だいたいにおいてウエスタンというか、カウなボーイのイメージになりがちですが、こちらはまったく違う仕上がりとなっております。あえて例えるなら、フランス人がさらっと着ている古着のブルゾンという感じでしょうか。どこまでも手垢のついた言説で恐縮ですが、やはり総体的にフランス人はおしゃれです。デザイナー小森さんのルーツにフランスカジュアルがあることと、このブルゾンから漂うエスプリは無関係ではないと思うのです。
¥120,000+TAX

アルファPR
03-5413-3546
www.comoli.jp/

ITTIイッチのウォレット

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日本発の世界クオリティ。

何年か前に買った財布がくたびれてきたので、そろそろ替え時かなーと色々物色していたら目に留まった〈イッチ〉。某社にて10年間バッグ&小物ブランドに携わっていた青木 渉さんが独立しスタートさせたレザーグッズブランドです。名だたるメゾンブランドが使っている名門「ペリンガー社」のレザーを使っているというだけあって、まとってる品が段違い。スタンダードな表革や、より高級なクロコダイルもありますが、イチオシはシボ加工された一品です。しっとりとしていてきめ細か、思わず背筋が伸びる素晴らしい出来映え。それに加えてHPの写真を見ればわかるように、コンテンポラリーなファッション性をも兼ね備えています。なかなかありませんよ、こんなブランド。
黒:¥36,000+TAX、オレンジ: ¥23,000+TAX、インディゴ:¥69,000+TAX、トープ:¥30,000+TAX

イッチ
03-5778-4727
itti-tokyo.jp/

RAINMAKERレインメーカーのジャケット

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京都発の雅な一着。

地元でもなんでもないのですが、京都という響きに弱いです。京都の食べもの、京都出身の芸能人、京都のお店、京都の服、すべてにグッときます。〈レインメーカー〉は京都にベースを置いて丁寧なものづくりを続けているブランドです。特徴を一言でいうならば、雅(みやび)、つまりはエレガント。巷のトレンドに惑わされることなく、独自の色気、色香を追求している姿勢にずっとしびれております。今回のジャケットは、ご覧の通りミリタリーブルゾンの意匠を随所に取り入れています。こうした配合は得てして難易度が高く、イロモノに終わってしまうこともしばしばですが、〈レインメーカー〉の手にかかればご覧の通りの美しさに。ドレス、カジュアルどんな表情のパンツにも合う、万能アウターだと言えるのでは。
¥64,800+TAX

レインメーカー
075-708-2280
rainmaker-kyoto.com/

New Balanceニューバランスのスニーカー

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流行りのダッドとは次元が違う。

贔屓にしているスニーカーブランドというものはとくになく、昔からまんべんなく色々なブランドのスニーカーに足を通してきましたが、気づくとげた箱が〈ニューバランス〉のスニーカーでいっぱいになっておりました。そういえば登板回数も圧倒的に多い。これはつまり好きだってことなんですよね、多分。女子中学生の恋愛みたいな言い回しになってしまいましたが、どうやらそういうことらしいです。今更言うまでもない履き心地の良さに、節制の効いたカラーリングにデザイン、自分が惚れ込んでいるのはその三点です。ちなみにこの「OM576」はイングランド製。名盤「576」の30周年を記念して発売するオリジナルモデルで、50年後も残っているだろう、クラシカルなカラーパレットは本当に美しいですね。ネイビー、グレー、甲乙つけがたしです。3月発売予定。
各¥28,000+TAX

ニューバランス ジャパンお客様相談室
0120-85-0997
www.newbalance.co.jp

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東京マラソン。

山本博史

2月は慌ただしい。日頃進めているフイナムの企画に加え、次号のアンプラグドの取材の数々、さらにマラソンシーズンも真っ只中。実際、今月だけで3つのレースにエントリーしてるし…。ふむ。

ASICSアシックスのランニングシューズ

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東京マラソンはコレで…?

毎年恒例行事かのように落選し続けてきた東京マラソンに、今年ようやく初参加します。が、問題なのは目標タイム。ベスト(ちなみに3時間34分)を更新するほど走り込めていないし、そんな気力もない。とはいえ、多くのランニング仲間が注目、応援してくれるので、恥しいタイムを出すわけにもいかない。しかも、昨年からコース変更によって、高速コース設計と言われています。ふーむ、狙わざるえないのか…。そこでモチベーションだけでも上げておこうと選んだのが、〈アシックス〉の名品「ターサージール」の6代目のオールブラックカラー。ランニングシューズ然とした佇まいは、惚れ惚れするほど美しい。ぼくの脚力とは不釣り合いなサブ3レベルのシューズなので、未だに同じく〈アシックス〉の「メタラン」にしようか悩んでいます。
¥14,000+TAX

アシックスジャパン株式会社 お客様相談室
0120-068-806
www.asics.com

COW BOOKSカウブックスのリーディングジャケット

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読書のためのジャケット。

読書が好きです。基本的には文庫本が好き。軽いし、コンパクトなので。とはいえ、普段の服では文庫本てのは意外とかさばります。どうにかして文庫本をスマートに持ち運べないかなと思っていたら、中目黒の本屋さん〈カウブックス〉にこんなものが。その名も「リーディングジャケット」。まさに本を読むために作ったジャケットです。両サイドのスリットポケットと左身頃の内ポケットは、文庫本サイズで設計。さっと取り出せて、すっと読めます。しかも、中綿入りなので寒い季節のアウターとしても重宝できます。ちなみに制作は創業大正二年、福岡県筑後市の宮田織物株式会社によるもの。古き良き、新しいプロダクト、オススメです。
¥26,000+TAX

COW BOOKS
東京都目黒区青葉台1-14-11 コーポ青葉台103
03-5459-1747
cowbooks.stores.jp

OOFOSウーフォスのリカバリーサンダル

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注目のサンダルブランドです。

ピッティで行われた〈アンダーカバー〉と〈タカヒロミヤシタザソロイスト.〉の合同ショー。〈タカヒロミヤシタザソロイスト.〉のパートを見ていて驚いたのが、足もと。というのも、ランウェイを闊歩するモデルたちが、リカバリーサンダルメーカー〈ウーフォス〉のサンダルを履いていたんです。今年の2月に日本に本格上陸したばかりブランドが、なんでまた〈タカヒロミヤシタザソロイスト.〉のショーで? という疑問とともに、デザイナーの宮下さんの目の付けどころの早さにビックリ。まだ機能面は体感できていませんが、2年半かけて開発したオリジナルのミッドソール素材「OOfoam」は、一般的なEVA素材よりも37%も衝撃の反発を抑えて膝、腰、背中にかかる負担を軽減してくれるそう。機能も、デザインも、気になる存在です。
左:¥5,800+TAX、中:¥6,800+TAX、右:¥6,800+TAX

アルコインターナショナル
06-6538-3917
oofos.jp

OLYMPUSオリンパスのカメラ

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簡単、スピーディにいい写真を。

写真は好きだけど、カメラのことはてんでわからない。露出に絞り、ISO感度、ピント、シャッタースピード…、機能が増えていくほど頭の中が混乱して、使いこなせない自分がいます。そんな惨めな思いをするなら、はなからオートで美しく撮影できるのが望ましい。そんなぼくの無知ゆえの要望を見事に叶えてくれそうなのが、〈オリンパス〉の「OM-D E-M10 Mark III」。小型軽量ボディで、手軽なスナップカメラの如く簡単かつスピーディに撮れるけど、その仕上がりは一眼クオリティ。アートフィルターも豊富に揃うので、雰囲気のある写真をその場で作ることだってできちゃいます。スタイルに馴染みやすいクラシカルなルックスも好印象。これならぼくみたいなもんでも、写真を撮る楽しみが味わえるのかなと。
オープンプライス (ボディのみの実勢価格 ¥87,480)

オリンパス オンラインショップ
0570-055-800
shop.olympus-imaging.jp/contents/index/cd/guide_inquire

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二〇一七年、如月。

中田潤

ここ数年、ずっと2月中旬を過ぎるとストレスが溜まってくる。いつもよりキーボードを打つ音が強くなったり。結果、鍛えるつもりで入会したジムが、いまやストレス発散の吐け口になっている。

GREGORYグレゴリーのクアドロ ハードケース ローラー 30(90L)

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驚きのコスパ。

アウトドアブランドが展開している旅行用ケースといえば、ウィール付きのソフトケース(ローラーダッフル)が主流ですが、今季〈グレゴリー〉が投入する新作は、まさかのハードケース。ミリタリー然とした無骨なデザインで、しかも4ウィール。もちろん、そこは〈グレゴリー〉、見た目以上に機能面も充実。センタージップを開けた右側のアクティブシールド・コンパートメントは、汚れたものや濡れたもの仕分けできるように。また左側にはメッシュポケットを2つ配置。出張ランが好きな自分としては日常着とランウエアを分離できるので非常に使い勝手がいいわけです。45Lと90Lの2サイズ展開ですが、僕は迷わず大きい方を。これでこの価格は反則ですよ!
44.5W×77.5H×31.8Dcm ¥30,000+TAX

グレゴリー/サムソナイト・カスタマーセンター
0800-12-36910
gregory.jp

CONVERSEコンバースのオールスター J HI

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メイド イン ジャパンのオールスター。

もはや説明不要の定番スニーカーである〈コンバース〉のオールスターですが、日本製モデルが実はいま世界的に人気を集めているのをご存知ですか? ハリのある目の詰まった上質なキャンバス地、 インソールとヒールパッチに入る“MADE IN JAPAN”のプリント。そしてナチュラルカラーのフォクシングテープにコットンシューレースと、随所にこだわりが感じられるディテールワークもさることながら、 クッション性、グリップ力が向上したソール、すっきりとしたシャープな表情など、現行のものと比べて全体的にグレードアップしています。まさに日本の誇る高い技術力と繊細さが可能にした逸品。人によってはUSA製やアディクトがいいなど、好みに違いはありますが、このジャパンメイド、一度は試してみる価値あると思います。
各 ¥12,000+TAX

コンバースインフォメーションセンター
0120-819-217
converse.co.jp

HUNTERハンターのラバーシューズ

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絶妙なボリューム感。

男というのは“ミリタリー”や“ワーク”という無骨なキーワードに弱い生き物でして。ただ、個人的には無骨一辺倒ではなく、そこに品をプラスしたようなモノに惹かれます。雨の日も晴れの日もオールマイティに履ける靴として150年以上愛され続ける、英国王室御用達のラバーブーツブランド〈ハンター〉もそのひとつ。ロングブーツが代名詞ですが、他モデルも甲乙つけがたい逸品が揃っています。もちろん、いずれも天然ゴムを使用し、職人の手によって生産された正統派ラバーブーツ。脚の形にフィットしたデザインとスニーカーライクなクッション性の高い履き心地で、もう病みつきになってます。
左:¥20,000+TAX、中:¥22,000+TAX、右:¥16,000+TAX

ハンタージャパン カスタマーサービス
0120-563-567
www.hunterboots.com

ROTOLロトルのスエットパーカ。

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春色。

とにかく分厚くて、ガンガン着てもへこたれない。スエットパーカに求めることってそんなもんじゃないでしょうか。Tシャツと同じで、穴が開いたり破けてしったら買い替えるような感覚に近いと思います。つまりはヘビーウェイトってこと。まぁ王道をいくなら〈チャンピオン〉、もっとヘビーさを求めるなら〈キャンバー〉。たまに変化球で〈ケルスポーツ〉といった具合。そこへ急浮上したのが〈ロトル〉です。オンスこそそこまで高くないものの、ラグランスリーブで袖リブもフィット感を高めるため継ぎ目がない2段階のテンションで織られていたりと、ほのかにミリタリーを匂わせるディテールワークの高さには目を見張るものがあります。そして何より、原色にはない春らしいカラーリングが決め手でした。
¥24,000+TAX

ROTOL
03-5787-8205
www.rotol.jp

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福岡へいきたいばい。

小林真理

福岡のお店の話をちらほら聞く。最初は点だったその話もやがては線になり、やはりいま福岡はアツイようだ。LCCもあることだし、今年は福岡にいってみよう。

SONYソニーのデジタル一眼カメラα7S II

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プロが愛用するという圧倒的証拠。

職業柄、プロのファトグラファーとご一緒することが多いけど、二大主流使用機種は、Sony αシリーズか、Canonの5Dシリーズです。αシリーズの大きな魅力としては本体サイズが小さいこと、シャッター音を消せるので被写体にカメラを意識させずに撮れるというのが、大きな長所といえます。細かなスペックはホームページにおまかせしますが、もちろん、いまのミラーレス一眼よろしく、とんでもなく美しい描写力を備えています。そして、長く付き合うものだからこそ、デザインや使い心地も重要で、小気味よく動くダイヤル類、使いやすい操作パネル、そしてなにより手馴染みのいい美しい筐体など、さすがのソニーデザイン! つまりは、しっかりと“ブツ欲”を満たしてくれるってこと。また、このα7S IIは動画を4Kで撮影できます。もちろん実勢価格で本体20万円オーバーと安くはありませんが、“量より質”という価値観を知っているひとには響くカメラではないでしょうか。
ボディ ¥230,000+TAX、レンズ Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZAOSS ¥158,000+TAX

ソニー買い物相談室窓口
0120-777-886

TEÄTORAテアトラのウォレット パンツ リゾート ソロモジュール

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人類は新しい気持ちよさを手に入れた。

今月、待望の1号目となる旗艦店が千駄ヶ谷にオープンした〈テアトラ〉。旅行やデスクワークなどを助けてくれる、服のそこかしこに備わった機能的なディテールは相変わらずで、トレンドを対岸に遠く眺めて我が道をゆくこのスタイルは、飽きからも無縁です。たとえるならば、工業製品に近いものを感じます。ワイドシルエットのこのパンツは、ストレッチ性の高い「SOLOTEX®」を使用することで動きやすさはもちろん、単純に肌触りのよさが群を抜きます。このマットな質感も好き。腰痛持ちのぼくは、股関節をストレッチするために、一日一回うんこ座りを自分に課していますが、この伸びのよさを思う存分に味わえます。さらにちょっと手をポケットに入れたり、座ったときにたくしあがった裾を下ろすときなど、ふとした瞬間にも感じる生地の伸び。この気持ちよさは、人類の新しい発見と声を大にして言いたいのです。
¥34,000+TAX

テアトラ
teatora.jp

Jurgen Lehlヨーガンレールのメッシュバッグ

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モノクロの民族。

このひとつ前の文を読んだ方には、ちゃぶ台をひっくり返すような話に聞こえるかもしれませんが、ファッションにおいて機能性機能性と連呼するのもおもしろくはありません。スマホと財布と小物数点でいっぱいになりそうなこの小さなバッグはヤギ革が編み込まれたもので、モノトーンというモードと、この模様が醸し出す民族調が同居しているような、不思議な魅力を感じます。そして、繰り返されるこの幾何学模様は、単純に目に気持ちいい。荷物が多くなりがちな自分ですが、まあ、ちゃんと考えるともっているもののほとんどは何かで代用できると気づいてしまいます。たまにはこのバッグとパンツのポケットに入れるくらいの荷物で、休みの日にでもふらふらしたいなと。写真のほかにも、カラフルなタイプもあるので、チェックしてみてください。
各¥27,000+TAX

ヨーガンレール
03-6427-2745

『死にたい夜にかぎって』爪切男

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最低で最高な恋愛話。

爪つながりで一瞬“そら目”するんですが、この著者は深爪さんではありませんので、ご注意を。さて、松本人志は言います、「(笑いは)少し悲しくないと面白くないんかもしれへんな」と。ぼくは確信しています、その言葉はこの作品のためにあったのだと。この本の帯にその言葉が載っていたらお後がよろしいお話なんですが、実際には峯田和伸の言葉が載っています。帯の言葉は、何を言っているか以上に、誰が言っているかがむしろ重要だからこそ、峯田さんにこれを依頼した編集者はグッジョブ! だってこの哀しみと笑いと優しさにあふれる文体で、自身の女性遍歴を縦横無尽に綴り、自分の心を全裸でさらした爪切男なるものは、間違いなくロックだから。話の大筋は、(いい意味で)くだらない恋愛話なんですが、文章がうますぎる。最低な話を最高の文体で読む、これこそヒップですよ。
¥1,100+TAX

扶桑社内の作品HP

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最終回。

長嶋太陽

好きな服に袖を通すと、心と体に作用して、生きることにまるごとポジティブなフィルターがかかります。お金や理屈でははかれない非合理的で文化的な価値がそこにあります。今回で僕は最後のアディクト参加となりますが、その価値を信じて買い物し続けます(そして伝えていきたい)。今までありがとうございました。

Sasquatchfabrix.サスクワァッチファブリックスのジャケット

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物語を読むように。

服を買うとき、脳はどう動いているのでしょう。僕は物語を受容する分野が働いているのだと思います。どんなシーンで身につけるか、というのは未来を想像する行為だし、服に込められた思想や哲学をなぞるのは、他者の物語に共感することです。〈サスクワァッチファブリックス〉というブランドが携えるのは、強烈なブラックファンタジー。三島由紀夫、暴走族、そして生と死。これらのモチーフは日本の文化体系と密接に繋がっていて、文学からストリートカルチャー、政治的なイデオロギーに至るまでさまざまなルーツを漂わせます。このジャケットは比較的プレーンな一着。襟元の着物っぽさに、X-PACという超強度&防水のバリっとした素材が特徴、背面のリフレクターがアクセントに。キャンプ、フェス、そしてなんらかのクライシス(ハラキリとか)が訪れた際に強い味方になってくれる。そんな物語性が見えます。
各¥46,000inTAX

Sasquatchfabrix.
www.sasquatchfabrix.com

Alwaythオールウェイズのコーチジャケット

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ギンギラギンにさりげなく。

思い出野郎Aチームというバンドの『ダンスに間に合う』という楽曲を聴いてみてください。夜が備える魔法的な力を示唆しながら、現実の中でもがく人々の姿を対照的に投影していて、涙腺に訴えてきます。音楽は祝祭の象徴であり、夜は非日常への入り口。これはいにしえから人々が繰り返してきた事実で、〈オールウェイズ〉のコーチジャケットは、現代の祭り=ナイトシーンに最適な一着です。一見なんてことないソリッド・ネイビー。しかしながら、全面リフレクター加工が施されていて、光をビカビカに反射します。どこか飄々としたスタンスで、「ありそうでなかったもの」を生み出す新しいブランド。サコッシュや小物がアイコニックですが、この一着は隠れた名作と言えるでしょう。ダンスに間に合いたい夜にぜひ身につけてみてください。会場へ急ぐ道すがら車に轢かれる、という典型的なバッド・エンドを回避できることも書き添えておきます。
¥16,200+TAX

Alwayth
www.alwayth.com/

EXTRAVITAMINSエクストラビタミンズのTシャツ

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無意識の形。

目を閉じれば幾千の星。とは我が地元に吹く風のささやきですが、目をギュッと閉じたときにまぶたの裏側に幾何学模様が浮かぶアレ、経験ありますか?「commune Press」でこのTシャツを見つけたとき、あの懐かしい感覚がよぎりました。〈エクストラビタミンズ〉はアメリカのアーティストであるジュリアとカイルが手がけるブランド。生まれ育った国と文化は違えど集合的無意識(まぶたの裏劇場)でつながっているのかもしれない、と思えるデジャヴ感で、ハッピーな気持ちになります。サイケなようでいてどこか昔のスキーウェアのような素朴さも併せ持つ塩梅。意外とさらっと取り入れやすいのがいいですね。ピンズやZINEやスウェットもとても魅力的なので、「commune Press」まで足を運んでみてください。わざわざ行く価値のあるお店です。
左:ロングスリーブT ¥5,400inTAX、右:ショートスリーブT ¥4,320inTAX

commune Press
www.ccommunee.com/

ayameアヤメのボストン

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新しい顔。

眼鏡ほど個人的な道具は他にありません。似合うかどうかの線引きが繊細で、1mmの違いが大きな差を産みます。僕がしっくりくるのは、だいたいいつも〈アヤメ〉のもの。中でも新作の「ボストン」は、以前購入した「スパイク」よりもさらにぴったりとフィットしました。太すぎず細すぎずの絶妙なボリューム感で、顔に気持ちよく納まってくれます。四季のバイオリズムが導くように、春は新しいことをはじめたくなる季節。だからこそ、まずは眼鏡を新調して、アンパ◯マンよろしく新しい顔を手に入れてみてはいかがでしょう。変身願望は、カフカが、仮面ライダーが、澁澤龍彦が常々描いてきたトピック。眼鏡をかけるだけで気持ちが前向きに更新されるとあれば、これは安い買い物です。未来の新しい自分に期待して生きていきたいものですね。
¥30,000+TAX

ayame
03-6455-1103

2017_addict_mura

服の遍歴。

村松諒

「ショッピングアディクト」の原稿を書いていると、かつて自分が着ていた服の記憶が蘇ってきます。20歳前後の格好とか、そのとき服を買った理由とか。懐かしい思い出もあれば、ほろ苦い経験から買ったものも…。

SEIKO×nano・universeセイコー×ナノ・ユニバースの腕時計

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あのときの思い出。

僕が初めて腕時計を買ったのは20代後半だったと思います。きっかけは、あるファッションデザイナーのインタビュー取材…。話も終わりに近づき、ポケットからパッと携帯を取り出して時間をチェックすると、相手が明らかに怪訝そうな顔(!)。怒られたわけではないけど、そのとき、マナーとして腕時計をつけようと堅く決心しました。そんな僕が今おすすめする腕時計は「セイコーシャリオ」。アップル社の創業者、スティーブ・ジョブズが愛用していたことでも知られる薄型のドレスウォッチです。写真は「ナノ・ユニバース」とのコラボモデルで、アイボリーの文字盤と黒のカーフレザーのストラップの組み合わせがとても良い。サイズの異なる2種類があり、女性でもつけることができます。2月23日(金)発売予定。
各¥20,000+TAX

ナノ・ユニバース カスタマーサービス
0800-800-9921
store.nanouniverse.jp

Levi’s®リーバイス®のスタプレ

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忘れられない名作。

1964年に生まれた〈リーバイス®〉の名作「ステイ・プレスト」。通称 “スタプレ” と呼ばれるノンアイロンのスラックスで、いくら穿いてもシワになり辛いという特徴を持っています。個人的にも思い出深いパンツで、20歳ぐらいのときに古着屋で買った黒やグレーのポリエステル素材のものを毎日のように穿いていました。センタープレスが入ったスラックスだから穿いたときにちょっと大人っぽく見えるというか。この春に登場したのは、デニムを使ったワイドシルエットのもの。やや丈の短いクロップド丈で、クラシックなハイカットスニーカーとの愛称は抜群。これからの季節に間違いなく活躍する一本で、手に取りやすい価格も魅力的です。写真のモデルの他、テーパードシルエットも展開。
¥7,000+TAX

リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501
levi.jp

PARABOOTパラブーツのシャンボード

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黒のスニーカーの次は…。

「ショッピングアディクト」や編集部ブログでも書いた通り、この1年、黒のスニーカーばかり履いていました。だけど、似たようなものばかり履いていると、やっぱり気分的に飽きてくる…。そこで昨年12月、前から気になっていた〈パラブーツ〉の「シャンボード」を買いました。実際に履いて気づいたのは、見た目がシャープ。つま先がぼってりした印象だったけど、意外にシュッとしたシルエットになっているから、幅広いパンツに合わせることができます。もちろん、雨に強いところはさすがの一言。今回紹介するのは、アッパーにグレインレザーを使った「シャンボード」。僕が買ったリスレザーの定番モデルよりもどこか大人っぽい雰囲気になっています。通常、靴のコバのステッチは白だけど、黒でまとめられているところも素敵。ぜひ確かめてほしい一足です。
¥70,000+TAX

パラブーツ
03-5766-6688
jp.paraboot.com

Scyeディストリクト ユナイテッドアローズ別注のアノラック

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持っていて損はない一着。

昨年8月、東京・千駄ヶ谷に路面店がオープンした〈サイ〉。「フイナム」ではパタンナーの宮原秀晃さんとお店を手がけた片山正通さんの対談を敢行。二人の仲の良さが文章からも伝わるような記事になっているので、まだご覧になってないかたはぜひチェックしてみてください。写真のアノラックパーカは「ディストリクト ユナイテッドアローズ」の別注。アウトドア系ブランドを参考に2010年にリリースされたものがベースなっているそう。今回の別注では今の気分に合わせて、ややゆったりしたパターンで作られています。どこかレトロで普遍的なデザインが格好良く、コートやジャケットの内側に着ても様になります。シーズン問わず使えるので、持っていて損はない一着です。
各¥39,000+TAX

ディストリクト ユナイテッドアローズ
03-5464-2715
www.district.jp

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バンコクの夜は、暑くてアツイ!

石井陽介

アンプラグドの取材でバンコクに行ってきました。2月中旬というのにも関わらず連日35度超え。春を飛び越えて、一足先に真夏を味わってきました。後にも先にも、こんなに汗をかいた2月はない。

SIERRA DESIGNSシエラデザインズのマウンテンパーカー

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このクレイジーパターンは⁉︎

とある内覧会でこの服を見たとき、度肝を抜かれました。その昔、ウィルス&ガイガーや旧アバクロが作っていたパッチワークのクレイジーパターンを、まさかロクヨンのマンパーで作ろうとは。どこのブランドだとろうと気になって首元のタグを見てさらに驚愕。意外やマンパーの王道ブランド〈シエラデザインズ〉ではないですか! なんでも今年は〈シエラデザインズ〉のマンパー生誕50周年だそうで、こちらはゲストデザイナーに児島晋輔さんを迎えたスペシャルな逸品なんだとか。なるほど納得。フィールドウェア愛好家のツボを突いた見事なアレンジがたまりません。『ディア・ハンター』 のマイケル(デニーロね)が見たら、きっと羨むだろうなぁと、勝手に妄想しつつ購入を決意。
¥57,000+TAX

アリガインターナショナル
03-6659-4126

SOUTH2 WEST8サウス2 ウエスト8のフランネルアイテム

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春はやっぱり柄物。

プリントのライトフランネルが好きです。そのチープな質感や(もちろん良い意味で)、洗い込んだときのくたびれ方、そして色の抜け具合。肩肘張らないリラックスした雰囲気がちょうどよく、春先の軽い羽織ものとして重宝するんです。毎シーズンついつい何かしら買い足してしまうのですが、今年は〈サウス2 ウエスト8〉の柄物シリーズが調子良し。カモフラージュ柄、ヒョウ柄、トラウト柄の3種類を揃え、型違いのシャツの他にショーツも展開されます。まず手に入れたヒョウ柄のVネックシャツは、ゆったりとしボックスシルエットが特徴。カバーオール感覚で着用できるので、インナーにシャツやベストを着込んで重ね着を楽しもうかと。袖口はストンと落ちているので、テキトーにまくってラフに着ても格好良さそうですね。お次はトラウト柄をゲット予定。
ハンティングシャツ ¥12,000+TAX、Vネックシャツ ¥12,000+TAX、ショーツ ¥9,500+TAX

NEPENTHES
03-3400-7227

MT.RAINIER DESIGNマウントレイニアデザインのパックベスト

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ラゲッジウェアの決定版。

休日はできれば手ブラで出歩きたいので、収納力の高いアウターやベストは必須ワードローブ。この手のラゲッジウェアはいくらあっも困らないので、より良いものを常々探しているのですが、〈マウントレイニアデザイン〉でついに満足のいくものを見つけました。その名も「パックベスト」。ご覧の通りハンティングスタイルのベストを踏襲しており、背中のゲームポケットがフラップ&マチ付きの大容量ポケットにアレンジされています。バックパックをそのままくっつけたようなデザインは、機能、見た目ともに◎。バッグのようなベスト(あるいはベストのようなバッグ!?)は、まさしく「パックベスト」なのです。生地は60/40クロスを採用しているので経年変化も期待大。退色したダックハンターカモって、味わい深くてまた良いんですよね。
¥10,800+TAX

HIGH! STANDARD
03-3464-2109

YSTRDY’S TMRRWYSTRDY’S TMRRWのレザーコンチョシリーズ

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意外なコンチョベルト。

ファッションに興味を持ちはじめた中学生の頃、イケてる服屋の店員さんや、とっぽい先輩たちがこぞって身に付けていたのがインディアンジュエリーでした。その影響からか、いつしか自分もハマりだし、気付けば首にはナジャやジャックラスをぶら下げて、手首にはバングルを重ね付けする始末。以来、インディアンジュエリーは色々と手に入れてきましたが、唯一手を出せなかったのがコンチョベルトです。強い憧れはあるものの、自分には少々ハード過ぎて難しかったんですね。だけど〈YSTRDY’S TMRRW〉で見つけたこのベルトは、シルバーコンチョを模したレザーの飾りにナイロンのウェビングベルトを合わせたカジュアルなつくりで、ハードな部分をうまいこソフィスティケイトしており、いまの自分の気分にも難なくフィットしてくれました。これならアリかと。素材を変えただけで見事にコンテンポラリーな印象へとツイストしたアイデアが実に素晴らしいですね。同シリーズのポーチとセットで合わせても可愛いかと。
ベルト ¥10,000+TAX、ポーチ ¥10,000+TAX

YSTRDY’S TMRRW
ystrdys-tmrrw.com/

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まとめ〇〇

河原嶺

例えば読んだことのない漫画をまとめ読み。まとめて何かをするって気分爽快でいいですよね。最近は芸人・千鳥の冠番組「キングちゃん」を “まとめ見” しました。意外と学ぶことが多い気がするんです、あの番組。

OAMCOAMCのコート

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とにかくドンズバでした。

18-19AWのパリコレクションの中で表現された〈OAMC〉の最新コレクションは僕の胸に1番刺さったランウェイでした。あまりに清く滑らかに落ちるアウターのシルエットや、遊び心に富んだテクスチャーの使い方。個人的な好みはあれど、皆が “素晴らしい” と口を揃えた結果もまた事実。元〈シュプリーム〉のヘッドデザイナーであり、現在は妻のルーシーとともに〈ジル・サンダー〉のクリエイティブを担当するルーク・メイヤーの手腕にはこれからさらに注目するべきところ。その2018AWは1つ先のコレクションということで、今回取り上げたのはこちらのコート。全体に施されたシワ加工が特徴のこのコート。表現しづらいですが、羽織ってみるとビッグなシルエットが足周りを格好よく見せてくれるそんな印象です。襟元にさらっと隠されているポイントにも色気を感じます。
¥287,963+TAX

EDSTRöM OFFICE
03-6427-5901
oamc.com

N.HOOLYWOODN.ハリウッドのブルゾン

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ジョン・F・ ケネディー。

こちらの記事でもご紹介した通り、N.ハリウッドの2018年の春夏コレクションのテーマは、第35代アメリカ合衆国大統領であるジョン・F・ ケネディー。キャリアの変遷にともなうファッションスタイルの変化がデザイナーの尾花大輔さんの手によって品良く表現されています。そして、ランウェイの中で気になったのがこのブルゾン(上の記事には登場しませんが)。フラットで大きい黒いスナップボタン、ポケットのレザーづかいなど、小さなそれぞれのポイントがこのブルゾンの印象・ルックスという大枠をつくっている、という感情を抱いたんです。ちなみに、このシーズンはコーディネートに取り入れやすいアイテムが目白押し。あの人物たち(ここでは言えません)がプリントされたTシャツもまた良いですよ。
左 ¥60,000+TAX、右¥50,000+TAX

Mister hollywood
store.n-hoolywood.com

Levi’s® Silver Tabリーバイス® シルバータブのジーンズ

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余計な先入観は抜きにして。

80年代後半から90年代にかけて流行した〈リーバイス®〉のシルバータブ。昨年に復刻第1弾が発表され、ご覧のバギーパンツは、先日発表された第2弾に登場したもの。当時のまま忠実に再現され、その時代を生きた人の反応もすこぶる良いのがこの復刻です。ここで1つのジレンマが僕に生まれます。どの文化の流れでシルバータブが流行り、そして廃り、また蘇ったのか。さまざまなクラブミュージックやヒップホップと深く結びつき、現代にまた舞い戻った理由も良く分かってはいるつもりですが、悲しい哉、僕はそれをリアルに肌で感じてはいないというジレンマです。でも、よく考えてみればそんなの関係ないかもしれないなと。クラブに行かない人が履いたってもちろん良いし、ただ格好良いから穿く。それに値するアイテムに違いないと。いまを生きる僕らが好きな、全く新しいシルバータブ。そんな感覚の方がイマっぽいなと思うんです。
¥10,000+TAX

リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501
levi.jp

Acne Studiosアクネ ストゥディオズのレザーサンダル

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徐々に慣らしてく。

サンダルを履くという習慣が僕にはあまりありません。例えば海の砂を掴むのはビーチサンダルですが、日常生活にはあまり登場してこないのがサンダル。足元を楽にするという考え方が備わってないからだと思うのですが、サンダルスタイルを暫し見かけると、試してみようという気が徐々に起きてきました。さて、どんなモデルを履こうと悩んでいると気づけば翌年の2月。深く考えず気軽に履けば良いのに、その文化がないからある種のカルチャーショック的なものを引き起こしたというか。その折に出会ったのが〈アクネ ストゥディオズ〉の1足。足の甲をすっぽり柔らかいレザーが覆ってくれるし、かかとは潰して履けるタイプの優れモノ。インソールに型押しされたロゴもまたサンダルらしくなくて良いです。靴に近いものから徐々にサンダルショックを慣らしていく。入門編のような感覚で僕はこれを選びました。
¥55,000+TAX

Acne Studios Aoyama
03-6418-9923
www.acnestudios.com

Source: フィナム

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