パリで昨夜オープンした新しい展示会「Motherland」は、女性の陰毛をテーマにした遊び心溢れるアプローチが特徴です。文化的な議論において不足している女性の陰毛に対する祝福的な視点が展開されています。一連のイメージを通じて、モデルたちの陰毛は編み込まれ、染められ、キラキラと飾られ、スタイリングされています。綿菓子色の陰毛が双子のポニーテールに結ばれ、炎に仕立てられたり、アリストキャットのマリーをダイヤで表現したりします。これらは大胆なイメージですが、いつも楽しみながら、女性たちを笑いの中に引き込むユーモアがあります。多くの人々が不快感や軽蔑の対象として扱う中で、このトピックに取り組む際に必要な遊び心やユーモアが感じられます。

メイクアップアーティストのリンスキは、「ドイツ語では、陰毛は今でも『scham haare』と呼ばれ、『恥毛』と訳されます」と語ります。リンスキは、写真家のGuen Fiore、ヘアスタイリストの日陰由美子、クリエイティブディレクターのナスティア・クリチコワと共にこの撮影に取り組みました。「陰部（そのイメージと単語自体）は、人類の歴史の大部分でタブーとされてきました。これらのイメージで、私たちはこの偏見を打破することに貢献したいと考えています。」

全女性チームで構成されるアーティストたちは、友人でもありクリエイティブなコラボレーターでもありました。これは、共感、理解、連帯のレンズである「女性の視線」を育むためにセット内に協力と信頼が満ちた環境を育んだのに役立ちました。この視線を通じて、身体は優しく、正直に描かれ、性的に不要なままでありながら強く儚さを持ちます。アレッシア・グラヴィアーノが展示会の関連エッセイで述べているように、「Motherland」の中心には、共同体と姉妹愛の重要性を強調するベル・フックスのアイデアがあります。これらのアイデアが、協力的な精神とテーマの深みに強く影響しています。

この姉妹愛の存在感はセット内で非常に強く、クリエイティブディレクターでありモデルの一人でもあるクリチコワは、経験中に一体化したように感じたと語ります。「誰かが裸でも、それは気になりませんでした。恥ずかしさはありませんでした」とリンスキは述べています。「非常にサポートの必要とされる環境で、最高の体験のように感じました。」

リンスキは、「私と由美子がこの驚くほど素晴らしいタンデムで働いて、何が一番良いかを一緒に決めたように美しく見える」と述べています。「私たちはすべて素晴らしい時間を過ごして、ルックが完成した時には、部屋のみんなが歓声を上げてそれに夢中になっていました。非常に新鮮で重要なものを創造することがどれだけ素晴らしいかを実感できました。」

最終的に、「Motherland」は女性の体験に深い反映であり、自分の体をすべての複雑さで受け入れる声明となっています。リンスキは「私たちの体は私たちの味方でありサポートになることができますが、多くの人が調和に至る前に試練と苦痛を経験しなければならない」と語ります。「陰毛は成熟と自己受容の象徴です。通常、大人の体の形成が始まる際に現れ、理解し、受け入れ、関係を築いていく長いプロセスが始まります。多くの人にとって、この過程は長いものになります。この展示会は、心と体の間のプロセスと関係についてのものです。」

「Motherland」はパリのGalerie John Ferrereで展示中です。詳細はこちらから。