肖像画は常に進化している形式です。何世紀も前の絵画モデルが座っている方法と、携帯電話で自撮りができる即時性とを比較することで、技術と芸術の交差点について多くを示しています。しかし、いくつかの芸術作品は、肖像画という形がまっすぐな線であるかのように取り組むのではなく、むしろ何を見ているかを再考させるような、より形やだ形なものに関わります。

Jimmey DeSanaとPaul Pによる『Ruins of Rooms』は、写真家のジミー・デサナとポール・Pの作品が、写真がどのように見えるかとそれらの画像が持つ効果の両方の限界に挑戦しています。デサナの作品は彼の生涯を通じて徐々に実験的になっていきました。初期の白黒シリーズである『101ヌード』（1972年）は、デサナの友人たちが家庭的な環境で裸を見せる一端を提供していました。これに対して、1980年代の『Cardboard』（1985年）や『Ladder』（1980年）などの彼の画像は、体をより抽象的なものに変え、それを家庭用品と融合させています。

デサナの作品は、エロティシズムの強度と超現実的な客観性の間の空間を占めています。かつて友人で協力者であるローリー・シモンズに強調したように、「私は身体を使用しようとしましたが、他の写真家が頻繁に使用するエロティシズムはなくしました。私はそれを多くの部分で脱エロティックにしたと考えています」と述べました。これは驚くに値しません。80年代を通じて、AIDS危機がアメリカの中心を貫き、私たちがクィアの身体を見る方法や理解する方法を永遠に変えました。最終的に、デサナ自身は1990年にAIDS関連の疾患で亡くなりました。

パウル Pは、彼の作品に情欲と客観的な盗撮との緊張を通じて、エイズ危機が投げかけられる影について、ジミー・デサナの直接的な芸術的子孫のように感じられます。パウル Pは、彼の個展『Gamboling Green』に同行するテキストで書いています。「1977年に生まれたことから、私の自己認識はエイズ危機の荒廃と相対的に一緒に発展しました。後から来た位置はノスタルジアを排出します」と。パウル Pの絵画には、ほとんど不気味な静けさがあります。彼の被写体は息を潜め、そっと見つめ合う中で、自分の欲望をどう表現すればいいのか分からない状態に置かれています。『無題』（2020年）では、人物が寝転び、目を閉じています；彼らは眠っているか、ある種の幻想の中にいるかもしれません。ここでは、パウル Pはデサナがするのと同じ緊張に重点を置き、彼の画像がどんな種類の欲望を掻き立てるかを鑑賞者に問いかけています。

パウル Pはクィアコミュニティにおける死と喪失のアイデアに直接取り組んでいます。彼の作品はしばしばトロントのLGBTQ+アーカイブに霊感を受け、エイズ危機以前のゲイポルノ雑誌からの画像を、より現代的ではるかに暗い文脈に置いています。1969年のストーンウォールとエイズ危機の夜明けの時期に生まれた作品は、アーティストが「黄金時代」と呼ぶようなものを表しています。しかし、この黄金時代は二度と取り戻されることができません。そのため、パウル Pの画像の被写体はしばしば見えにくく、視界から隠されているのも無理はありません；『無題』（2021年）では、誰かの後ろ頭と赤いセーターだけが見えます。しかし、この人物の後ろ頭には何か歪みがある（一目では、ピンク・フロイドの映画『ザ・ウォール』のポスターのように見えます）、そして『無題』（2020年）では、誰かがタバコの煙で隠れた顔を見つめています。

パウル Pの被写体が時間の中で隠され、デサナの被写体は抽象化され、彼の作品が表示する裸体よりも他のことに重点を置いています。『パーカー』（1986年）では、題名のオブジェクトが風に大きく揺れ、それを被服するほかの裸体よりも目を引きます。また、『スイカ』（1979年）では、エロティックな画像をばかげたものに変え、見る者の期待を逸らします。デサナについてシモンズが述べた「私の作品への信念はだんだん成長していきました。それはすぐに非常に特別になります」という言葉も驚くべきことではありません。これらの写真家の作品は、写真の変革力だけでなく、アーカイブの複雑な関係を持続的に複雑にすることの証拠となります。

Jimmy DeSanaとPaul PによるRuins of Roomsは、2024年10月20日までベルリンのKW現代美術館で展示されています。