ゲームを使ってダニエル・ブラスウエイト・シャーリーがトランスフォビアに立ち向かう

ダニエル・ブラスウェイト＝シャーリーの新しい展示会「THE SOUL STATION」はベルリンのハル・アム・ベルギンで開催され、ゲストブックには多くの肯定的なフィードバックが寄せられています。しかし、28歳のアーティストが興奮するのは肯定的なレビューではなく、ネガティブなレビューです。ブラスウェイト＝シャーリーが喜びを感じるのは、ネガティブなレビューであり、彼らはそのようなネガティブなレビューを再投稿します。彼らの作品はしばしば無意味だとか、学校のいじめのような批判を受けます。あるコメントには「私の魂は汚れている、君の母親と同じだ」と書かれていました。

　「そのコメントは特に楽しかったですね」とブラスウェイト＝シャーリーは、電車のプラットフォームに立っている私に語りかけます。ベルリンの公共交通機関が信用できないこともあって、アーティストは展覧会の訪問から家に帰る途中、ヘッドフォンを通じてビデオゲームベースのショーについて詳細を話すことになりました。

　ブラスウェイト＝シャーリーは4年間ベルリンに住んでおり、バルセロナのホアン・ミロ財団、ジュネーブ現代美術センター、ヘルシンキ・ビエンナールなどで国際的に公開され、ドイツでは初めての個展を開催しています。この個展は、新たに開発された作品「YOU CAN’T HIDE ANYTHING」（2024年）と「ARE YOU SOULLESS, TOO?」（2024年）をフィーチャーした2部構成で、後者は9月12日から10月13日まで公開されます。しかし、2部目の展示が開かれる前に、もう1つベルリンでのショーが開催されます — Highsnobiety Storeでのショーです。

　背後で通勤客が忙しく動き回っている中、私たちは彼らにショー、テーマ、ビデオゲーム、そして人々に自分の視点を理解させる方法について尋ねました。

Highsnobiety Flagship店で開催された「YOU WON’T FORGET ME EVEN IF YOU TRY」という一時的なショーの名前には、どんなメッセージが込められていますか？

ダニエル・ブラスウェイト＝シャーリー： 私が展示している作品は、アーカイブに黒人トランスジェンダーがいて、彼らが消されていることについてです。それは1836年にメアリー・ジョーンズという人物の画像から始まりましたが、彼女に関するポスターや逮捕された時の法廷記録があるだけで、彼女がどのように生きていたかや何をしていたかはわかりません。メアリー・ジョーンズのポスターは、人々が彼女から離れるよう忠告されており、彼女を「マン・モンスター」と呼んでいました。

「YOU WON’T FORGET ME EVEN IF YOU TRY」は、私たちが埋めようとしても消そうとしても、私たちは戦って消されないという考えが込められています。

この展示会で披露されている作品は、2020年頃の時期にビデオゲームの制作に本格化を始めた時期のものです。

そうです、40分間のアニメーション映画とゲームメカニクスを組み合わせた作品を制作していた時期で、それはインタラクティブでなく、ゲームへのオマージュでした。その後、私はゲーム制作に移りました。

現在の作品で大きなインタラクティビティがあるのは、映画は非常に簡単に消費されることが多いためです。時には、作品や作品内の人々が自身の目的を果たさず、あなたとあなたの眼差しの目的に奉仕します。ビデオゲームを持つことで、あなたはエネルギーを投入する必要があり、あなたがすることによって変化するので、それは「私は何をしたのか？私は誰か？」と自問する内省的な瞬間になります。「ああ、それはトランスの視認権について教えてくれるきれいな花だ」というような瞬間よりも、もっとクィアコミュニティ内におけるあなた自身の位置や他者性の政治についてに重点を置くようになります。