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『NANZUKA』の運営するギャラリー3箇所にて、アメリカ人アーティスト Christian Rex van Minnen(クリスチャン・レックス・ヴァン・ミネン)の日本初となる個展が開催。1980年生まれのVan Minnenは、ロードアイランド州プロビデンス出身。2002年にレジス大学学士課程を終了し、現在はカリフォルニア州サンタクルーズを拠点に制作をしているペインターだ。近現代のニューエイジ的な神秘主義からデスメタル、ポルノ、タトゥー、インターネットミーム、サーフカルチャー、SNSまで混沌とした21世紀の文化的要素を取り込んだ唯一無二の作品を生み出すVan Minnen。タトゥーの入った肉塊や生命を宿したゼリーが乱舞する摩訶不思議な作品が印象的だが、その作風は、15世紀のベルギー・フランドル地方で独自の発展を遂げた油彩絵画の古典的な技法を踏襲したもの。Van Minnenは、透明で艶のある薄い顔料を幾層にも塗り重ねる600年前に開発された技法を用いて、“暗闇の中で光り輝き、真価を発揮する幻想的な安堵”を表現しようとしている。今回は『NANZUKA』初となる東京3会場での同時期開催…