数々の話題を振りまいているEminem(エミネム)の最新作『Kamikaze』は、Beastie Boys(ビースティ・ボーイズ)のデビューアルバム『Licensed to Ill』のアートワークをオマージュしていることは既にお馴染みであろう。1986年にリリースされた同アルバムは、名門ヒップホップレーベル「Def Jam」黎明期を語る上で欠かせないリリースであり、白人ラッパーとして大きな商業的成功を収めた初の作品といっても過言ではない。一方、何の告知もなくゲリラ発表された『Kamikaze』であるが、白人ラッパーの大先輩であるBeastieも、Eminemサイドから事前に連絡を受けていなかった模様。
最新インタビュー内で『Kamikaze』のカバーアートについて尋ねられたMike D(マイク・D)は、「文字通りみんなと同じ感じで知ったよ。唯一の違いといえば、10通20通のテキストメッセージが来たことかな。それで何で急に50通もメッセージも来るんだ?と思って、チェックしてみようとなったんだ。みんなTwitterとかでアルバムカバーを転送してきたよ」と語った。
そして、このディス満載のアルバムのアートワークに『Licensed to Ill』のジャケットが引用されたことについては「個人的に彼は知らないけど、有り難いね。以前に(イタリア・)ローマのトイレで彼に偶然会ったことがあるだけ」とAd-Rock(アドロック)が回答。
また「僕らのことも(アルバム内で)何か言ってた?」と聞くAd-Rockに対し、「言ってないよ、彼は僕らのことが好きだと思うよ」とMike Dが説明。実際、Eminemは2012年にBeastie Boysのメンバー、MCAことAdam Yauch(アダム・ヤウク)が他界した際に、自身が同グループから大きな影響を受けたと明言していた。
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Source: HYPE BEAST