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AI活用法 AIで制作を効率化

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Adobe Creative Cloudで提供されるアプリケーションはいま、数多くの生成AI技術を使った機能を搭載しています。
クリエイターたちはツールのなかでどのようにAIを使い、どのようなクリエイティブを作りあげているのかを紹介する企画「AI x CREATIVE」。第1回目は、アートディレクター、デザイナーとして活躍するsoda design・柴田ユウスケさんに登場いただきました。
グラフィックデザインの現場でAIはどのように活用されているのか、具体例からAIに対する考えかた、AIを使うメリットについて伺います。

撮影カンプづくりをAIで効率化

柴田さんが手がける広告や雑誌、ファッションブランドのデザインにおいて、どのような写真を撮るかを決めるフォトディレクションは、非常に重要な役割を持っています。事前に撮影イメージを共有するために作られるカンプは、撮影の成否を決める設計図のようなもの。柴田さんはカンプづくりに、AIを活用することで作業を効率化しています。

「AIを使うようになったのは、カンプに求められる精度が高くなってきたからです。提案段階で写真のイメージを伝えるために、これまでは雰囲気の近い写真をひたすら探し、それをもとにカンプを作っていましたが、ありものの素材では精度を上げるにも限界があります。ファッションの撮影では、ポーズを変えた場合、服を変えた場合、色を変えた場合等々、いくつものバリエーションでカンプを作ることもあり、点数が多いと検索+簡単な合成だけでは対応しきれません。そこでAdobe Photoshopの生成AIを使ってみたところ、検索するよりも高いクオリティの画像がわずか数秒で上がってきた。“これまでの苦労はなんだったのか”というくらい、時間を短縮できるようになりました」

カンプ作成イメージ・1…ロケハンした際にスマホで撮影した写真から「削除ツール」で不用物を消去。パースと色調を補正

カンプ作成イメージ・2…トリミング後、不足したpx数を「生成アップスケール」で補完

カンプ作成イメージ・3…Adobe Stockで見つけたポーズの近い写真を配置し、「背景を削除」して合成。「調和」を使って、合成した写真と背景をなじませる

カンプ作成イメージ・4…「生成塗りつぶし」でGemini(Nano Banana)を使い、背景、ポーズを変えずに男性を女性に変更。服は、赤のニット、ネイビーのワイドパンツ、ベージュのトレンチコート、白のローファーに

AIを使ってカンプ制作をするようになったことで、より精度の高いラフが作れるように。そしてその手法は、さまざまなかたちで応用されています。

「5人グループのリファレンス写真をもとに、7人グループの配置を考えたり、男性を女性に変えてみたりするんです。実際にカンプにしてみると、“男性がこの人数集まると、圧が出すぎるかもなぁ”とか、“この人数ならもう少し引いて撮影したほうがいいな”などと判断できますし、屋外/室内/スタジオ、それぞれのシチュエーションの検証もできる。撮影は常に一発勝負で、芸能人を撮る場合には10分くらいしか時間がもらえないこともあります。そこで失敗しないためにも、精度の高いカンプで事前にコミュニケーションを取ることが重要なんですよね

イメージを固める段階では、iPad上のAdobe Frescoで手描きすることも

躊躇している間に時代に取り残される

現在、PhotoshopをメインにさまざまなかたちでAIを活用している柴田さんが、生成AIに触れるきっかけは何だったのでしょうか。

「クリエイティブのなかでAIを意識し始めたのは、2023年頃だったと思います。いま、AIアーティストとして活躍されている草野絵美さんがInstagramで自身のポートレートをAIで加工した作品をアップしていたんですね。それを見たとき、“すごくいいな”と思うと同時に、”AIの画像生成はクリエイティブとして使えるレベルになってきたんだな”と感じて。それから、当時出てきたばかりのAIモデルをいろいろ触るようになりました。ただ、当時のAIと言えば生成AIが中心だったこともあり、自分のクリエイティブワークに取り入れようというよりも、言葉で指示をして自分の頭のなかにあるイメージを描き出してみたいという、興味や好奇心が強かったですね」

自分の仕事には直接、活かせないかもしれない。それでも、AIに触れるようになったのは、柴田さんが常に“あたらしいテクノロジーが世界を変えることがある”ということを実体験として感じているからです。

「フリーランスとして20年近く活動をしていて感じるのは、“躊躇している間に時代は変わってしまう”ということです。初めてiPhoneを触ったとき、“これからは絶対にこれが主流になる”という直感を信じて買い替えましたが、周りには興味は示すものの、躊躇する人もいました。でもいまは世界の誰もがiPhoneを使っています。試してみたらダメだったということももちろんあります。でも、試したものがそのまま普及するのなら、早めに試してみることは得しかない。AIも同じようなものだと考えていました」

雑誌、書籍、広告、ブランドツール等、soda designが手がける仕事は非常に多彩

AIに対する印象を変えたPhotoshopの機能

アドビのFireflyが登場し、Photoshop等、日々使っているツールに組み込まれていくと、柴田さんのなかでAIはより身近な存在になっていきます。

「アドビの生成AI・Fireflyも、最初はブラウザでサイトにアクセスして、プロンプトで絵や写真を作るものとしか思っていなかったんです。でも、Photoshopの『削除ツール』『生成塗りつぶし』『生成拡張』のようなFireflyが使われている機能を知ってからは、生成AIに対する印象が一変しました。これまで地道にやっていた電線消しのような作業が本当に一瞬で終わります。ゼロからイチを作らせる生成AIに対して抵抗を感じる人は多いかもしれませんが、AIを使えば、いままで徹夜していたような作業が日が暮れる前に終わるようになる。そう考えれば、もっとポジティブに使えるようになるんじゃないかと思います」

「仕事でAIを使うとなると、削除ツールや生成塗りつぶしのような機能がツールの延長として使えるPhotoshopは、やっぱり便利ですよね。頭にあるイメージをすばやくかたちにできる。Photoshopなら生成部分を差分としてレイヤーにしてくれるのも便利なポイントで、調整レイヤーのように、いつでも元に戻れるし、やり直しができます。これはブラウザから実行するAIにはないメリットです。PhotoshopでもAdobe IllustratorでもAdobe InDesignでも、スタッフには“再現性の高いデータにしてほしい”ということを伝えているんです。その意味ではPhotoshopの生成AI機能は、クライアントワークにも対応できるやりかただと感じています」

生成AIを使って表現の選択肢を増やす

Photoshopをはじめとしたアドビのクリエイティブツールでは、アドビのAIエンジン・Firefly以外にも、パートナーモデルとしてさまざまなAIを使用することができます。柴田さんはどのようなAIモデルを使用しているのでしょうか。

「Photoshopでよく使う生成AIモデルは、アドビのFireflyとGemini(Nano Banana)です。Fireflyは商用利用できるモデルなのに対して、Geminiは自己判断で使う必要があるので、納品物に対して使うよりも資料として使ったり、クリエイティブの検証として使うことが多いですね。ただ、どちらを使うにしても、作られたものが著作権、肖像権、意匠権等の権利を侵害していないかどうかは常に気にかける必要があると考えています」

「権利がクリアになっているものや自分が作ったものにベースに加工するなら、権利を侵害するリスクは大きく下げられると考えています。たとえば、Adobe Stockで見つけた写真が構図はいいけれど、カチッとしすぎていて、トーンが乗っていない写真だったとき、写真をフィルムカメラで撮影したように加工してもらうとか、そういう使いかたもできるんじゃないかと。先日も、Illustratorで作った『暴論』というグラフィックを、Photoshopの生成塗りつぶしを使って、“リソグラフで印刷したように”と指示してみたら、テクスチャや版ズレ、グラデーションがいい具合で再現されて、“こういう使いかたはありだな”と感じました。生成AIは、自分の表現の幅を広げるひとつの選択肢にもなり得ると思っています」

これからのデザイナーに求められること

クリエイティブのさまざまな場面にAIが活用されているいま、デザイナーに必要なこと、求められるものは何なのでしょうか。

「PhotoshopでFireflyを使うにしても、Geminiを使うにしても、生成AIを使いこなすには、客観的かつ具体的に言語化して指示できるスキルが必要だと感じています。デザインや表現に対する知見はもちろん、指示する力がないと完成度の高い絵は作れません。

たとえば、“かわいくして”、“おいしそうにして”というような主観的、感覚的な指示ではAIは求める答えを出してくれませんが、“300mmのレンズで撮っているように”、“絞り値f2.0で撮ったように背景をぼかして”と指示することで、自分がイメージした写真に近づけることができます。表現をAIが正しく理解できるかたちで言語化することで、生成される画像の精度は上げられると思いますし、そうした言語化スキルやプログラミング的思考が、今後のデザイナーに求められるスキルではないかと感じています」

より自由なライフスタイルのために

「世の中のあらゆるものが、ものすごいスピードで消費されていくいま、どんなにすばらしいデザインも、1年も経てば記憶に残らなくなってしまいます。“教科書に載るような仕事をしよう”というような、人々の記憶に長く刻まれるデザインを生み出そうとするだけではなく、クオリティの高いものをどうやって生み続けるか。そういうエンジンを自分のなかに作っていくことが大事なんだと考えています。AIを活用することで、仕事の時間をうまくコントロールすることができれば、自分の働きかたが変わり、時間の使いかたも変わるはず。より自由なライフスタイルのためにも、AIを取り入れることはひとつの選択肢になるんじゃないか。そう思っています」

柴田ユウスケ
アートディレクター・デザイナー
1982年、愛知県生まれ。東京造形大学、同大学院修了後、デザイン会社勤務を経てタキ加奈子と共にsoda designとして活動開始。2013年株式会社ソーダを設立。雑誌や書籍などのエディトリアルデザインを中心にフォトディレクションを伴ったグラフィックデザインを数多く手がける。おもな仕事に「芸人雑誌」(太田出版)、「LUMINE 2023 クリスマス」「metropolitana」(産経新聞社)、「新宿アルタ 閉館ビジュアル」など。

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Adobe Creative Cloudで提供されるアプリケーションはいま、数多くの生成AI技術を使った機能を搭載しています。
クリエイターたちはツールのなかでどのようにAIを使い、どのようなクリエイティブを作りあげているのかを紹介する企画「AI x CREATIVE」。第1回目は、アートディレクター、デザイナーとして活躍するsoda design・柴田ユウスケさんに登場いただきました。
グラフィックデザインの現場でAIはどのように活用されているのか、具体例からAIに対する考えかた、AIを使うメリットについて伺います。

撮影カンプづくりをAIで効率化

柴田さんが手がける広告や雑誌、ファッションブランドのデザインにおいて、どのような写真を撮るかを決めるフォトディレクションは、非常に重要な役割を持っています。事前に撮影イメージを共有するために作られるカンプは、撮影の成否を決める設計図のようなもの。柴田さんはカンプづくりに、AIを活用することで作業を効率化しています。

「AIを使うようになったのは、カンプに求められる精度が高くなってきたからです。提案段階で写真のイメージを伝えるために、これまでは雰囲気の近い写真をひたすら探し、それをもとにカンプを作っていましたが、ありものの素材では精度を上げるにも限界があります。ファッションの撮影では、ポーズを変えた場合、服を変えた場合、色を変えた場合等々、いくつものバリエーションでカンプを作ることもあり、点数が多いと検索+簡単な合成だけでは対応しきれません。そこでAdobe Photoshopの生成AIを使ってみたところ、検索するよりも高いクオリティの画像がわずか数秒で上がってきた。“これまでの苦労はなんだったのか”というくらい、時間を短縮できるようになりました」

カンプ作成イメージ・1…ロケハンした際にスマホで撮影した写真から「削除ツール」で不用物を消去。パースと色調を補正

カンプ作成イメージ・2…トリミング後、不足したpx数を「生成アップスケール」で補完

カンプ作成イメージ・3…Adobe Stockで見つけたポーズの近い写真を配置し、「背景を削除」して合成。「調和」を使って、合成した写真と背景をなじませる

カンプ作成イメージ・4…「生成塗りつぶし」でGemini(Nano Banana)を使い、背景、ポーズを変えずに男性を女性に変更。服は、赤のニット、ネイビーのワイドパンツ、ベージュのトレンチコート、白のローファーに

AIを使ってカンプ制作をするようになったことで、より精度の高いラフが作れるように。そしてその手法は、さまざまなかたちで応用されています。

「5人グループのリファレンス写真をもとに、7人グループの配置を考えたり、男性を女性に変えてみたりするんです。実際にカンプにしてみると、“男性がこの人数集まると、圧が出すぎるかもなぁ”とか、“この人数ならもう少し引いて撮影したほうがいいな”などと判断できますし、屋外/室内/スタジオ、それぞれのシチュエーションの検証もできる。撮影は常に一発勝負で、芸能人を撮る場合には10分くらいしか時間がもらえないこともあります。そこで失敗しないためにも、精度の高いカンプで事前にコミュニケーションを取ることが重要なんですよね

イメージを固める段階では、iPad上のAdobe Frescoで手描きすることも

躊躇している間に時代に取り残される

現在、PhotoshopをメインにさまざまなかたちでAIを活用している柴田さんが、生成AIに触れるきっかけは何だったのでしょうか。

「クリエイティブのなかでAIを意識し始めたのは、2023年頃だったと思います。いま、AIアーティストとして活躍されている草野絵美さんがInstagramで自身のポートレートをAIで加工した作品をアップしていたんですね。それを見たとき、“すごくいいな”と思うと同時に、”AIの画像生成はクリエイティブとして使えるレベルになってきたんだな”と感じて。それから、当時出てきたばかりのAIモデルをいろいろ触るようになりました。ただ、当時のAIと言えば生成AIが中心だったこともあり、自分のクリエイティブワークに取り入れようというよりも、言葉で指示をして自分の頭のなかにあるイメージを描き出してみたいという、興味や好奇心が強かったですね」

自分の仕事には直接、活かせないかもしれない。それでも、AIに触れるようになったのは、柴田さんが常に“あたらしいテクノロジーが世界を変えることがある”ということを実体験として感じているからです。

「フリーランスとして20年近く活動をしていて感じるのは、“躊躇している間に時代は変わってしまう”ということです。初めてiPhoneを触ったとき、“これからは絶対にこれが主流になる”という直感を信じて買い替えましたが、周りには興味は示すものの、躊躇する人もいました。でもいまは世界の誰もがiPhoneを使っています。試してみたらダメだったということももちろんあります。でも、試したものがそのまま普及するのなら、早めに試してみることは得しかない。AIも同じようなものだと考えていました」

雑誌、書籍、広告、ブランドツール等、soda designが手がける仕事は非常に多彩

AIに対する印象を変えたPhotoshopの機能

アドビのFireflyが登場し、Photoshop等、日々使っているツールに組み込まれていくと、柴田さんのなかでAIはより身近な存在になっていきます。

「アドビの生成AI・Fireflyも、最初はブラウザでサイトにアクセスして、プロンプトで絵や写真を作るものとしか思っていなかったんです。でも、Photoshopの『削除ツール』『生成塗りつぶし』『生成拡張』のようなFireflyが使われている機能を知ってからは、生成AIに対する印象が一変しました。これまで地道にやっていた電線消しのような作業が本当に一瞬で終わります。ゼロからイチを作らせる生成AIに対して抵抗を感じる人は多いかもしれませんが、AIを使えば、いままで徹夜していたような作業が日が暮れる前に終わるようになる。そう考えれば、もっとポジティブに使えるようになるんじゃないかと思います」

「仕事でAIを使うとなると、削除ツールや生成塗りつぶしのような機能がツールの延長として使えるPhotoshopは、やっぱり便利ですよね。頭にあるイメージをすばやくかたちにできる。Photoshopなら生成部分を差分としてレイヤーにしてくれるのも便利なポイントで、調整レイヤーのように、いつでも元に戻れるし、やり直しができます。これはブラウザから実行するAIにはないメリットです。PhotoshopでもAdobe IllustratorでもAdobe InDesignでも、スタッフには“再現性の高いデータにしてほしい”ということを伝えているんです。その意味ではPhotoshopの生成AI機能は、クライアントワークにも対応できるやりかただと感じています」

生成AIを使って表現の選択肢を増やす

Photoshopをはじめとしたアドビのクリエイティブツールでは、アドビのAIエンジン・Firefly以外にも、パートナーモデルとしてさまざまなAIを使用することができます。柴田さんはどのようなAIモデルを使用しているのでしょうか。

「Photoshopでよく使う生成AIモデルは、アドビのFireflyとGemini(Nano Banana)です。Fireflyは商用利用できるモデルなのに対して、Geminiは自己判断で使う必要があるので、納品物に対して使うよりも資料として使ったり、クリエイティブの検証として使うことが多いですね。ただ、どちらを使うにしても、作られたものが著作権、肖像権、意匠権等の権利を侵害していないかどうかは常に気にかける必要があると考えています」

「権利がクリアになっているものや自分が作ったものにベースに加工するなら、権利を侵害するリスクは大きく下げられると考えています。たとえば、Adobe Stockで見つけた写真が構図はいいけれど、カチッとしすぎていて、トーンが乗っていない写真だったとき、写真をフィルムカメラで撮影したように加工してもらうとか、そういう使いかたもできるんじゃないかと。先日も、Illustratorで作った『暴論』というグラフィックを、Photoshopの生成塗りつぶしを使って、“リソグラフで印刷したように”と指示してみたら、テクスチャや版ズレ、グラデーションがいい具合で再現されて、“こういう使いかたはありだな”と感じました。生成AIは、自分の表現の幅を広げるひとつの選択肢にもなり得ると思っています」

これからのデザイナーに求められること

クリエイティブのさまざまな場面にAIが活用されているいま、デザイナーに必要なこと、求められるものは何なのでしょうか。

「PhotoshopでFireflyを使うにしても、Geminiを使うにしても、生成AIを使いこなすには、客観的かつ具体的に言語化して指示できるスキルが必要だと感じています。デザインや表現に対する知見はもちろん、指示する力がないと完成度の高い絵は作れません。

たとえば、“かわいくして”、“おいしそうにして”というような主観的、感覚的な指示ではAIは求める答えを出してくれませんが、“300mmのレンズで撮っているように”、“絞り値f2.0で撮ったように背景をぼかして”と指示することで、自分がイメージした写真に近づけることができます。表現をAIが正しく理解できるかたちで言語化することで、生成される画像の精度は上げられると思いますし、そうした言語化スキルやプログラミング的思考が、今後のデザイナーに求められるスキルではないかと感じています」

より自由なライフスタイルのために

「世の中のあらゆるものが、ものすごいスピードで消費されていくいま、どんなにすばらしいデザインも、1年も経てば記憶に残らなくなってしまいます。“教科書に載るような仕事をしよう”というような、人々の記憶に長く刻まれるデザインを生み出そうとするだけではなく、クオリティの高いものをどうやって生み続けるか。そういうエンジンを自分のなかに作っていくことが大事なんだと考えています。AIを活用することで、仕事の時間をうまくコントロールすることができれば、自分の働きかたが変わり、時間の使いかたも変わるはず。より自由なライフスタイルのためにも、AIを取り入れることはひとつの選択肢になるんじゃないか。そう思っています」

柴田ユウスケ
アートディレクター・デザイナー
1982年、愛知県生まれ。東京造形大学、同大学院修了後、デザイン会社勤務を経てタキ加奈子と共にsoda designとして活動開始。2013年株式会社ソーダを設立。雑誌や書籍などのエディトリアルデザインを中心にフォトディレクションを伴ったグラフィックデザインを数多く手がける。おもな仕事に「芸人雑誌」(太田出版)、「LUMINE 2023 クリスマス」「metropolitana」(産経新聞社)、「新宿アルタ 閉館ビジュアル」など。

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