エチエンヌ・カルジャによって撮影された画像から取られたアーサー・ランボーの顔は、デヴィッド・ウォイナロヴィッチの写真に登場します。この画像では、ランボーは17歳で、まだ子供でした。このように捉えられ、ウォイナロヴィッチによって素材として使用されたことで、彼の若さは永遠で象徴的なものとなり、アウトサイダーのアーティストが自分自身を見るレンズとして機能しました。1978年から1979年に制作されたアーサー・ランボー・イン・ニューヨークシリーズは、ウォイナロヴィッチがパリ旅行から帰国した後に制作され、ニューヨーク市内で撮影されたランボーの顔を身につける少数の友人、協力者、恋人の小さなグループを見せています。表面上では、ランボーの詩とウォイナロヴィッチの強烈で政治的に激しいコラージュや落書きとの間にはあまり共通点がないかもしれませんが、ウォイナロヴィッチは詩人を自身と同様のアウトサイダーとしてキャストし、世界が彼を背けることを望む以上に、具体的な場所を見つけることができない存在として描いています。これにより、シリーズには幽霊のような感覚が漂い、ランボーの静かな顔は時代から切り離された不気味な存在となります。

ランボーは、ウォイナロヴィッチが所属していた芸術的対抗文化の上に立ちはだかり、ここで彼は幽霊の協力者となります。ウォイナロヴィッチは、ランボーの残像をダイナー、ホテル、そして街の廃墟の中に置き、それをグラフィティアーティストの署名のように表現します。グラフィティと公共の場での政治的介入は、ウォイナロヴィッチの視覚芸術の実践の大部分を定義し、彼の視覚言語にランボーを取り入れることで、詩人との間に芸術的な類縁関係を創り出すだけでなく、ランボーのパリの風景とニューヨーク市の間、アート世界の可能性、あるいは政治機関の沈黙といった、世界が変わる可能性があるかどうかを問いかけます。この作品には、過去と未来の違いを考えながら、ウォイナロヴィッチが抱える緊張が漂っています。

写真の歴史と遺産を探求する新刊や、レスリー・ローマン美術館で開催中の展覧会では、マーガレット・ヴァン・クックが、フランスの詩人とアメリカのアーティストの間に存在する緊張、消えゆく距離に焦点を当てています。彼女は「象徴主義者のウォイナロヴィッチは、快楽、性的魅力、美しさが画像の世界の灰色の現実を克服する示唆的なつながりを創り出す」と述べています。ランボーの永遠の若々しい、反逆的な顔は、ウォイナロヴィッチが捉えた廃墟の建物や混雑した地下鉄車両からの脱出口を提供し、ランボーのような人物やその後の人々が世界がどのように彼に向き合うかを示す兆候となります。