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8月22日(金)、〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉の旗艦店『World of Flight Tokyo Shibuya(ワールド・オブ・フライト トーキョー・シブヤ)』で開催されたスペシャルトークショーに、ロサンゼルス・レイカーズ所属の八村塁選手が登壇した。NBAという世界最高峰の舞台に立ち続ける彼は、グローバルな視座から自身の経験を次世代に向けて語りかけた。本稿では、当日のトークショーのレポートを八村選手へのショートインタビューとともに振り返る。
4年ぶりの帰国となった八村選手は、8月18日(月)〜20日(水)の期間にバスケットボールキャンプ「BLACK SAMURAI 2025(ブラック サムライ 2025」を名古屋で開催。このキャンプは、彼が世界の舞台で培ってきた学びや視点、マインドセットを日本のバスケットボール界と共有したいという思いから発足したプロジェクト。今回のトークショーには、『World of Flight Tokyo Shibuya』コミュニティや、学生、一般応募で当選したファンのみが招待された。
目次
Jordan Brand ファミリーとしての“誇り”
まずトークショーの会場となった『World of Flight Tokyo Shibuya』の印象について、八村選手は「僕はアメリカやドバイなど、世界中のJordan Brandのストアに行ったことがありますが、この場所はJordan Brandのコンセプトと日本の文化がミックスされていて、すごく良い空間」だと表現。『Hypebeast』の読者ならご存知の通り、彼は日本人として唯一〈Jordan Brand〉と契約するアスリート。〈Jordan Brand〉ファミリーの一員には、あのマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)本人が“アプルーブ(承認)”した人物でないとなれないのだ。
八村選手は〈Jordan Brand〉のアスリートであること、そしてマイケル・ジョーダンについて「僕らはその年代(*マイケル・ジョーダンの現役時代をリアルタイムでみてきた世代)ではないですけど、彼は自分がやってきたことを次の世代につなげようとしているので、僕らには責任もありますし、Jordan Brand(の一員)としての誇りもあります。そのことは、僕らもアスリートとして自覚しています」とリスペクトを込めて語る。では、ジョーダンは八村選手にとってどんな存在なのだろうか?
「とにかく大きな存在、バスケの神様ですよね。マイケル・ジョーダンという人は、世界で最も有名な人物のひとりだと思います。バスケットボールはまだ誕生して130年くらいですが、その歴史の中で彼が先頭に立って、このスポーツを世界に広げてきました。ブランド、ファッションの面でも彼が道を切り拓いてきたと言えますし、そういったところは本当にすごいなと感じています」
また、八村選手はこのトークショーの1カ月ほど前にギリシャで行われた〈Jordan Brand〉のイベントにも参加。現地での3日間、ジョーダン本人と何度も直接言葉を交わす機会があったそうだ。「彼が何回も言っていたのは、Jordan Brandであっても、個々の持ち味をどんどん出してほしいということ。選手とのコミュニケーションを大事にしていくとも。また、ジョーダンはバスケだけじゃなくて本当に色々なことに興味を持ってるようで、僕らからも(これから)どういうことやっていったらいいかを話してきました」
〈Jordan Brand〉は、これまで八村選手のPEモデル(*Player Edition:特定の人物のために作られた特別モデル)を複数制作している。彼はゲームシューズのこだわりについても話してくれた。「試合の時はやっぱりサポート性を1番大事にしてるので、怪我をしないような、そして軽くて動きやすいシューズを求めますね。その上でデザインを考えます。自分の持ち味や日本のデザイン、お父さんの国(ベナン)であるアフリカのデザインであったり、僕が好きな犬のデザインであったり、何でも取り入れることができるので、(デザインチームと)コミュニケーションをとりながら作っていきます。日本らしいデザインはすごく人気があるので、日本の文化を取り入れることも多いですね」。
ギア選びについては「怪我しない丈夫さ」が重要だとし、「僕は(試合中に)すごく動く方なので、動きが遅くなったり、変な動きになったりすると怪我につながることもあるので、そういうところも大事にしています。僕は(足幅が)広いので、ポートランド(Nike本社内の研究施設 レブロン・ジェームズ・イノベーションセンター)でサイズを測って、自分に合うように調整してもらっています」と明かした。
世界の舞台で戦うためのマインドセット
トークショー中盤では、八村選手のNBAでのキャリアにフォーカス。八村選手は2019年にワシントン・ウィザーズと契約し、2023年にロサンゼルス・レイカーズに移籍、計6年間プロとして活躍している。NBAプレイヤーの平均的なキャリア寿命は4~5年とされる中で、10年、15年と長くキャリアを継続するためには「体のケア」が一番大切だと語り、特に「リカバリーの仕方」「食事」「水分補給」といった「細かいことがキャリアの長さを決める」と力説。
さらに、「オンとオフの切り替え」の重要性も自身の経験を踏まえて強調した。「僕の場合は勝とうが負けようが、いいプレイしようが悪いプレイしようが、試合が終わった瞬間に全部忘れます。昔は試合の日の夜も、次の朝起きてもずっと(そのことを)考えていたんですけど、もうすぐ切り替えて次に行く。そのプロフェッショナル精神が大事なんです」
また、バスケ以外に「自分の趣味」を持つことの大切さも説く。「自分が好きなこと、やりたいことをやりながら、バスケもやっていくことが大事ですね」。そう語る彼でも、実はNBAの環境に上手く適応するのに3シーズンほどかかったという。今でこそルーティーンを難なくこなしているように見えるが、その背景には想像を絶する努力を積み重ねてきたことが窺える。
そして、ロサンゼルス・レイカーズというNBA屈指の名門チームの主力選手としてプレーすることについて「やっぱりプレッシャーはすごく感じます。NBA選手同士で話すことがあるんですけど、レイカーズでプレーするってことはすごく重みがあって、例えばそれまでやってきたプレー(スタイル)があったとしても、レイカーズに入るとできないことが多いんです」と話す。八村選手はこの4年間でそのようなチームメイトを何人も見てきたことを明かし、「レイカーズ(の一員)であることの重要性、歴史がすごく深い」とその重圧を噛み締めつつ、「僕も今ではレイカーズにいるのが(現在在籍している選手の中で)3番目に長いんです。そこも踏まえて、ここまでやってきましたから」と誇らしげに語った。
次世代のプレーヤーたちへ
トークショーのラストパートでは、次世代のプレーヤーたちへ向けて、多くの示唆に富む言葉が発せられた。八村選手は、世界の舞台で結果を出すために何より大事なのは「英語」だと話す。バスケットボールは瞬時の意思疎通が求められる競技であり、言語がチームメイトとの信頼関係の構築に直結する。八村選手は大学に入ってから英語を本格的に学び始めたため、言語の習得が「一番苦労した」と振り返る。自身の経験を踏まえ、「最初から英語ができる人は大きなアドバンテージになる」と強調。一方で、日本の選手がアメリカの選手より優れている点として、「バスケIQ」が高いことを挙げた。彼の見解では、バスケットボールに対する考え方、その哲学を高いレベルで構築できるのは日本人の強みであるという。また、技術面ではクロスのスピード力も高いため、それらを自信にして頑張ってほしいとメッセージを送った。
質疑応答では、学生からの「試合での感情表現が苦手」という悩みに対し、「情熱を出して楽しむことが自然な感情表現につながる」とアドバイス。さらに「トラッシュトークには冷静さで応じ、プレーで示すのが自分のスタイル」と、自らの流儀を明かす場面も。また、この夏にアメリカでバスケキャンプに参加した学生が「ボールをもらえずに悔しい想いをした」と打ち明けると、ここでも英語習得の重要性を再び指摘。「チームメイトの信頼を得るには、コート内外で英語でのコミュニケーションが不可欠」と繰り返し強調する。
八村選手がNBAを目指すようになったのは中学生の頃。当時どんな目標を立てたのか、勉強とバスケの両立はできていたのかという質問に対し、「僕、勉強はダメでした(笑)。でもその代わりにバスケを死ぬ気でやってました。それこそ“覚悟”ですね」と返答。「“覚悟”があれば、苦手な英語も頑張ろう、嫌いな食べ物でも食べようと思えます。バスケがそれほど好きだから、バスケのためなら自分の嫌なこともやる。それが自分の身になるんです。目標を立てる時も、自分が何が好きではなく、何をやったら本当に良くなるかを考えてました」と真剣な眼差しで語った。
トークショーは質疑応答を含め、約40分ほどで終了へ。どんな質問にも終始真摯な言葉で返す彼の姿は、集まった学生やファンに確かなインパクトを残したに違いない。イベントの最後に、八村選手は次のような言葉で締め括った。
「日本のファンの皆さんや子供たちが(トークショーに)来てくれて、僕の話を聞いてもらうことで、彼らにきっかけや夢を与えたら良いなと思っています。もちろん、大人の方でもモチベーションを持っていただけたら嬉しいですね。僕がどのようにしてここまでやってきたのかを皆さんにシェアできればと思っていますので、どんどんこういった機会を増やしていきたいです。これからも皆さん応援よろしくお願いします」
Interview with Rui Hachimura
Hypebeast:Jordan Familyの一員となって6年が経ちました。この6年を振り返って、最も印象深い出来事を教えてください。
八村塁(以下、H):最初にJordan Brandに入った時ですね。ポートランドへ行って、そこでJordan Brandのファミリー、社員全員が僕を待っていてくれました。でっかい幕みたいなものが掲げられていて、そこに「Welcome to Jordan Family」と書かれていたんです。ストアのような空間が広がっていて、そこで好きなものをどれだけ取ってもいいよと。製品も自分のサイズが全部揃っていて。そんなサプライズがありつつ、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)本人から直に(電話で)連絡がきて、「Welcome to Jordan Family!」と言ってくれたんです。それが自分にとって一番大きいことだったと思います。
Jordan Brandのアスリートとして、常に意識していることはありますか?
H:やはりJordan Brandというのはレアなものなので、その中で僕がJordan Brandの一員としてしっかりと自覚を持ち、ジョーダンはバスケを世界に向けてグローバルに広めるという意識を持ちながらずっと活躍してきたと思うので、自分もそのことをいつも意識しています。
Air Jordanシリーズ、もしくはJordan Brandのシューズの中で、特にお気に入りのモデルを教えてください。
H:Air Jordanシリーズだと、Air Jordan 3が一番好きです。履き心地だったり、デザインも含めて全て好きですね。あとはAir Jordan 4も履いていますし、(最近)いつも履いているのはAir Jordan 1 Lowです。
シーズン中、オフシーズンの日々のルーティーンを教えてください。また、バスケットボール以外で、何か趣味などはありますか?
H:シーズン中は試合の時や練習の時によって違うのですが、いつも心がけてるのは体のケアであったり、水分補給をしっかりするとか、そういった本当に単純ことですね。水風呂やサウナに入ったりもしますし、その時によりますね。趣味は音楽が好きなので、DJをよくやっていますね。
「BLACK SAMURAI 2025」を終えた感想を聞かせてください。
H:素晴らしかったですね。あの規模で開催できてよかったと思います。これまで日本でずっとやりたいと思ってたんですけど、なかなかできなくて。そういったことも踏まえて、今回のイベントを実現できたことは、僕としてはすごい嬉しかったです。これからもどんどんやっていきたいなと思います。
Jordan Brandの一員として、今後挑戦してみたいことがあれば教えてください。
H:以前にもそのことを聞かれたんですけど、音楽とかに関わっていけたらいいなと思っています。Jordan Brandとしても音楽には力を入れようとしてると聞いているので、そこは楽しみにしていますね。
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8月22日(金)、〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉の旗艦店『World of Flight Tokyo Shibuya(ワールド・オブ・フライト トーキョー・シブヤ)』で開催されたスペシャルトークショーに、ロサンゼルス・レイカーズ所属の八村塁選手が登壇した。NBAという世界最高峰の舞台に立ち続ける彼は、グローバルな視座から自身の経験を次世代に向けて語りかけた。本稿では、当日のトークショーのレポートを八村選手へのショートインタビューとともに振り返る。
4年ぶりの帰国となった八村選手は、8月18日(月)〜20日(水)の期間にバスケットボールキャンプ「BLACK SAMURAI 2025(ブラック サムライ 2025」を名古屋で開催。このキャンプは、彼が世界の舞台で培ってきた学びや視点、マインドセットを日本のバスケットボール界と共有したいという思いから発足したプロジェクト。今回のトークショーには、『World of Flight Tokyo Shibuya』コミュニティや、学生、一般応募で当選したファンのみが招待された。
Jordan Brand ファミリーとしての“誇り”
まずトークショーの会場となった『World of Flight Tokyo Shibuya』の印象について、八村選手は「僕はアメリカやドバイなど、世界中のJordan Brandのストアに行ったことがありますが、この場所はJordan Brandのコンセプトと日本の文化がミックスされていて、すごく良い空間」だと表現。『Hypebeast』の読者ならご存知の通り、彼は日本人として唯一〈Jordan Brand〉と契約するアスリート。〈Jordan Brand〉ファミリーの一員には、あのマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)本人が“アプルーブ(承認)”した人物でないとなれないのだ。
八村選手は〈Jordan Brand〉のアスリートであること、そしてマイケル・ジョーダンについて「僕らはその年代(*マイケル・ジョーダンの現役時代をリアルタイムでみてきた世代)ではないですけど、彼は自分がやってきたことを次の世代につなげようとしているので、僕らには責任もありますし、Jordan Brand(の一員)としての誇りもあります。そのことは、僕らもアスリートとして自覚しています」とリスペクトを込めて語る。では、ジョーダンは八村選手にとってどんな存在なのだろうか?
「とにかく大きな存在、バスケの神様ですよね。マイケル・ジョーダンという人は、世界で最も有名な人物のひとりだと思います。バスケットボールはまだ誕生して130年くらいですが、その歴史の中で彼が先頭に立って、このスポーツを世界に広げてきました。ブランド、ファッションの面でも彼が道を切り拓いてきたと言えますし、そういったところは本当にすごいなと感じています」
また、八村選手はこのトークショーの1カ月ほど前にギリシャで行われた〈Jordan Brand〉のイベントにも参加。現地での3日間、ジョーダン本人と何度も直接言葉を交わす機会があったそうだ。「彼が何回も言っていたのは、Jordan Brandであっても、個々の持ち味をどんどん出してほしいということ。選手とのコミュニケーションを大事にしていくとも。また、ジョーダンはバスケだけじゃなくて本当に色々なことに興味を持ってるようで、僕らからも(これから)どういうことやっていったらいいかを話してきました」
〈Jordan Brand〉は、これまで八村選手のPEモデル(*Player Edition:特定の人物のために作られた特別モデル)を複数制作している。彼はゲームシューズのこだわりについても話してくれた。「試合の時はやっぱりサポート性を1番大事にしてるので、怪我をしないような、そして軽くて動きやすいシューズを求めますね。その上でデザインを考えます。自分の持ち味や日本のデザイン、お父さんの国(ベナン)であるアフリカのデザインであったり、僕が好きな犬のデザインであったり、何でも取り入れることができるので、(デザインチームと)コミュニケーションをとりながら作っていきます。日本らしいデザインはすごく人気があるので、日本の文化を取り入れることも多いですね」。
ギア選びについては「怪我しない丈夫さ」が重要だとし、「僕は(試合中に)すごく動く方なので、動きが遅くなったり、変な動きになったりすると怪我につながることもあるので、そういうところも大事にしています。僕は(足幅が)広いので、ポートランド(Nike本社内の研究施設 レブロン・ジェームズ・イノベーションセンター)でサイズを測って、自分に合うように調整してもらっています」と明かした。
世界の舞台で戦うためのマインドセット
トークショー中盤では、八村選手のNBAでのキャリアにフォーカス。八村選手は2019年にワシントン・ウィザーズと契約し、2023年にロサンゼルス・レイカーズに移籍、計6年間プロとして活躍している。NBAプレイヤーの平均的なキャリア寿命は4~5年とされる中で、10年、15年と長くキャリアを継続するためには「体のケア」が一番大切だと語り、特に「リカバリーの仕方」「食事」「水分補給」といった「細かいことがキャリアの長さを決める」と力説。
さらに、「オンとオフの切り替え」の重要性も自身の経験を踏まえて強調した。「僕の場合は勝とうが負けようが、いいプレイしようが悪いプレイしようが、試合が終わった瞬間に全部忘れます。昔は試合の日の夜も、次の朝起きてもずっと(そのことを)考えていたんですけど、もうすぐ切り替えて次に行く。そのプロフェッショナル精神が大事なんです」
また、バスケ以外に「自分の趣味」を持つことの大切さも説く。「自分が好きなこと、やりたいことをやりながら、バスケもやっていくことが大事ですね」。そう語る彼でも、実はNBAの環境に上手く適応するのに3シーズンほどかかったという。今でこそルーティーンを難なくこなしているように見えるが、その背景には想像を絶する努力を積み重ねてきたことが窺える。
そして、ロサンゼルス・レイカーズというNBA屈指の名門チームの主力選手としてプレーすることについて「やっぱりプレッシャーはすごく感じます。NBA選手同士で話すことがあるんですけど、レイカーズでプレーするってことはすごく重みがあって、例えばそれまでやってきたプレー(スタイル)があったとしても、レイカーズに入るとできないことが多いんです」と話す。八村選手はこの4年間でそのようなチームメイトを何人も見てきたことを明かし、「レイカーズ(の一員)であることの重要性、歴史がすごく深い」とその重圧を噛み締めつつ、「僕も今ではレイカーズにいるのが(現在在籍している選手の中で)3番目に長いんです。そこも踏まえて、ここまでやってきましたから」と誇らしげに語った。
次世代のプレーヤーたちへ
トークショーのラストパートでは、次世代のプレーヤーたちへ向けて、多くの示唆に富む言葉が発せられた。八村選手は、世界の舞台で結果を出すために何より大事なのは「英語」だと話す。バスケットボールは瞬時の意思疎通が求められる競技であり、言語がチームメイトとの信頼関係の構築に直結する。八村選手は大学に入ってから英語を本格的に学び始めたため、言語の習得が「一番苦労した」と振り返る。自身の経験を踏まえ、「最初から英語ができる人は大きなアドバンテージになる」と強調。一方で、日本の選手がアメリカの選手より優れている点として、「バスケIQ」が高いことを挙げた。彼の見解では、バスケットボールに対する考え方、その哲学を高いレベルで構築できるのは日本人の強みであるという。また、技術面ではクロスのスピード力も高いため、それらを自信にして頑張ってほしいとメッセージを送った。
質疑応答では、学生からの「試合での感情表現が苦手」という悩みに対し、「情熱を出して楽しむことが自然な感情表現につながる」とアドバイス。さらに「トラッシュトークには冷静さで応じ、プレーで示すのが自分のスタイル」と、自らの流儀を明かす場面も。また、この夏にアメリカでバスケキャンプに参加した学生が「ボールをもらえずに悔しい想いをした」と打ち明けると、ここでも英語習得の重要性を再び指摘。「チームメイトの信頼を得るには、コート内外で英語でのコミュニケーションが不可欠」と繰り返し強調する。
八村選手がNBAを目指すようになったのは中学生の頃。当時どんな目標を立てたのか、勉強とバスケの両立はできていたのかという質問に対し、「僕、勉強はダメでした(笑)。でもその代わりにバスケを死ぬ気でやってました。それこそ“覚悟”ですね」と返答。「“覚悟”があれば、苦手な英語も頑張ろう、嫌いな食べ物でも食べようと思えます。バスケがそれほど好きだから、バスケのためなら自分の嫌なこともやる。それが自分の身になるんです。目標を立てる時も、自分が何が好きではなく、何をやったら本当に良くなるかを考えてました」と真剣な眼差しで語った。
トークショーは質疑応答を含め、約40分ほどで終了へ。どんな質問にも終始真摯な言葉で返す彼の姿は、集まった学生やファンに確かなインパクトを残したに違いない。イベントの最後に、八村選手は次のような言葉で締め括った。
「日本のファンの皆さんや子供たちが(トークショーに)来てくれて、僕の話を聞いてもらうことで、彼らにきっかけや夢を与えたら良いなと思っています。もちろん、大人の方でもモチベーションを持っていただけたら嬉しいですね。僕がどのようにしてここまでやってきたのかを皆さんにシェアできればと思っていますので、どんどんこういった機会を増やしていきたいです。これからも皆さん応援よろしくお願いします」
Interview with Rui Hachimura
Hypebeast:Jordan Familyの一員となって6年が経ちました。この6年を振り返って、最も印象深い出来事を教えてください。
八村塁(以下、H):最初にJordan Brandに入った時ですね。ポートランドへ行って、そこでJordan Brandのファミリー、社員全員が僕を待っていてくれました。でっかい幕みたいなものが掲げられていて、そこに「Welcome to Jordan Family」と書かれていたんです。ストアのような空間が広がっていて、そこで好きなものをどれだけ取ってもいいよと。製品も自分のサイズが全部揃っていて。そんなサプライズがありつつ、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)本人から直に(電話で)連絡がきて、「Welcome to Jordan Family!」と言ってくれたんです。それが自分にとって一番大きいことだったと思います。
Jordan Brandのアスリートとして、常に意識していることはありますか?
H:やはりJordan Brandというのはレアなものなので、その中で僕がJordan Brandの一員としてしっかりと自覚を持ち、ジョーダンはバスケを世界に向けてグローバルに広めるという意識を持ちながらずっと活躍してきたと思うので、自分もそのことをいつも意識しています。
Air Jordanシリーズ、もしくはJordan Brandのシューズの中で、特にお気に入りのモデルを教えてください。
H:Air Jordanシリーズだと、Air Jordan 3が一番好きです。履き心地だったり、デザインも含めて全て好きですね。あとはAir Jordan 4も履いていますし、(最近)いつも履いているのはAir Jordan 1 Lowです。
シーズン中、オフシーズンの日々のルーティーンを教えてください。また、バスケットボール以外で、何か趣味などはありますか?
H:シーズン中は試合の時や練習の時によって違うのですが、いつも心がけてるのは体のケアであったり、水分補給をしっかりするとか、そういった本当に単純ことですね。水風呂やサウナに入ったりもしますし、その時によりますね。趣味は音楽が好きなので、DJをよくやっていますね。
「BLACK SAMURAI 2025」を終えた感想を聞かせてください。
H:素晴らしかったですね。あの規模で開催できてよかったと思います。これまで日本でずっとやりたいと思ってたんですけど、なかなかできなくて。そういったことも踏まえて、今回のイベントを実現できたことは、僕としてはすごい嬉しかったです。これからもどんどんやっていきたいなと思います。
Jordan Brandの一員として、今後挑戦してみたいことがあれば教えてください。
H:以前にもそのことを聞かれたんですけど、音楽とかに関わっていけたらいいなと思っています。Jordan Brandとしても音楽には力を入れようとしてると聞いているので、そこは楽しみにしていますね。
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