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新たな才能の発掘とクリエイターの収益化を促進するデジタルマーケットプレイス「SURF Music(サーフミュージック)」と『Hypebeast(ハイプビースト)』、そして世界的に高い評価を受けるプロデューサー Nujabes(ヌジャベス)の創設した「Hydeout Productions(ハイドアウト・プロダクションズ)」のサブレーベル「Tribe(トライブ)」の3社共同主催による「巨勢典子 “Still I Miss You” サンプリングコンテスト」がついにスタート。2025年10月15日(水)より募集を開始し、11月30日(日)まで応募を受け付ける。
『Still I Miss You』は、Nujabesの名曲『Reflection Eternal』でサンプリングされた作曲家/ピアニスト・巨勢典子の『I Miss You』の続編として、2025年10月1日(金)にリリースされたばかりの新曲。「Tribe」は、Nujabesが設立したレーベルであり、独自の美しいサウンドや音楽性が世界中のリスナーから支持されている。
本プロジェクトは、『Still I Miss You』をサンプリング素材として使用し、世界中のクリエイターからそれぞれの感性で制作した楽曲を「SURF Music」上で募集するコンテスト。参加者は本楽曲のインストパーツを使用し、新たな解釈による作品を制作可能。10月15日(水)から11月30日(日)の期間にて募集を受け付け、『最優秀作品』(1作品のみ)と『優秀作品』(複数)を選出し、選ばれたそれぞれの楽曲は「tribe」レーベルから音楽配信サービス『BIG UP!』を通じて2026年1月に正式にリリース予定。また、最優秀賞に選ばれたクリエイターには、『Hypebeast』でのインタビュー記事の掲載、そして「tribe」レーベルからのアナログ盤(7インチ)リリースも予定されている。
3社共同主催によるサンプリングコンテストの開催に際し、『Still I Miss You』の作曲者である巨勢典子へのインタビューが実現。世代や国を超えて今もなお多くの人々に愛される名曲『I Miss You』の誕生秘話、Nujabesとのエピソード、そして新曲『Still I Miss You』について語ってくれた。『Hypebeast』エクスクルーシブの貴重なインタビューに目を通し、サンプリングコンテストに奮って応募してほしい。
Noriko Kose “Still I Miss You” Sampling Contest
Presented by SURF Music x Hypebeast x tribe(Nujabes label)■応募期間
2025年10月15日(水)12:00〜11月30日(日)23:59
*本コンテストは、「最優秀作品」(1作品のみ)と「優秀作品」(複数)を選出し、それぞれをtribeレーベルからリリースする予定です。■応募方法
1.専用エントリーフォームにて必要事項を記入し、エントリー。
2. コンテスト用に配布される音源素材(巨勢典子「Still I Miss You」インストゥルメンタルパーツ)を使用して1曲制作。
3. 応募フォームにアップロードURLを記入して提出。
*ステムをダウンロードする際は、SURF MUSICの利用規約にサインする必要があります。
*応募にはSURFのStarter、Plus、またはProアカウントが必要です。■使用可能素材
巨勢典子「Still I Miss You」インストゥルメンタルパーツ
提供される素材以外の部分については、参加者の自由。ただし、他者が権利を保有する著作物を無断でサンプリング・引用することは禁止。■賞・特典
最優秀賞(1名)
・Hypebeastでのインタビュー掲載
・tribeレーベルからアナログリリース
・tribeレーベルからの配信リリース優秀賞(複数名)
・Hypebeastにて作品紹介
・tribeレーベルからの配信リリース
・特製ノベルティパック(tribeロゴグッズ等)■審査方法
エントリーいただいた楽曲の中から最優秀賞作品及び優秀賞作品については、音楽配信サービス『BIG UP!』を通じて配信致します。■審査員
tribeチーム
Hypebeast 編集部
SURF Musicチーム■審査基準
創造性・独自性(オリジナリティ)
サンプリングの活かし方・構成力
音楽としての完成度・表現力■注意事項
応募作品は未発表のオリジナル作品に限ります。
他者の権利を侵害する作品は無効となります。
コンテスト参加によって提供される音源素材は、当企画の範囲内に限り使用可能です。
応募作品の一部は、SURF Music、Hypebeastおよびtribeの公式SNS等で紹介される可能性があります。■応募に関する重要事項(抜粋)
応募にはSURFのStarter、Plus、またはProアカウントが必要です。
受賞作品の著作権はオリジナル権利者(tribe)に帰属します。
*提供されるソースファイルは本コンテスト用にのみ使用可能です。
*ソースファイルやご提出いただいたデータは返却されません。
応募作品は第三者の著作権・著作隣接権・その他の権利を侵害しないものでなければなりません。
万が一、第三者からの異議申立て等があった場合は、応募者の責任と費用にて対応してください。
グランプリ受賞者は、主催者が応募者の氏名、肖像、プロフィール情報等を本コンテストや関連プロモーションに使用する権利を許諾するものとします。
Interview with Noriko Kose
Hypebeast:巨勢さんの新曲であり、今回のサンプリングコンテストの対象曲である“Still I Miss You”は、Nujabesの代表作 “Reflection Eternal”にサンプリングされたことで知られるご⾃⾝の楽曲 “I Miss You”を再解釈した作品です。まずは、オリジナルの“I Miss You”について聞かせてください。この曲は元々どのようにして⽣まれたのでしょうか?
巨勢典子(以下、K):私の作品作りにはほとんど比重の軽重はありません。“I Miss You”に関しても同様で、当初はピアノソロとして作っていました。特にイントロはコードに合わせて自然に出来た記憶があります。その後、当時出会ったバイオリニストの音と演奏に惚れて、彼女に弾いて欲しくて、バイオリンパートを新たに作り、作品として完成させました。
Nujabesが“I Miss You”を聴いて、サンプリングの許可を得るために巨勢さんにご連絡したとお聞きしています。彼からはどのようにオファーがあったのでしょうか? また、彼の⼿掛けた“Reflection Eternal”を最初に聴いた時の率直な感想を教えてください。
K:Nujabesのマネージャーさんから連絡があり、「聞いて欲しい作品がある」くらいの情報で、よくわからないながら渋谷のカフェに行きました。「未完成ですがこんな曲を作ってます、巨勢さんの曲を使わせてください」と。あの当時はMDだったかな? イヤホンを渡され、聞こえてきたのは、私の“I Miss You”で、だけど同じフレーズが繰り返されるばかりで、一向に先に行かない…?
それまで、こんな音楽は聞いたことなかったので、最初は「え?何これ?」と思いました。しかし、そのサンプリングフレーズが繰り返されるうちに、いろいろな声や音が重なる、なんとも言えない心地よさを感じて。聞き終わった時には、おもしろいと感じていました。
Nujabes とは⾳楽についての会話、またはメッセージのやり取り等があったかと思いますが、その中で特に印象に残っている⾔葉があれば教えてください。
K:渋谷での時間が一番長くて、あまり美味しくないコーヒー(笑)を3杯くらい飲みながら話しました。でも、何を話したかはあまり覚えていません。たくさんレコードやCDを聞いて欲しいと思う人を探してる、とか? おとなしそうで、シャイな人だなぁという印象でした。
「なんで私の曲を見つけたんだろう?」という質問への返答は、「ジャケ買い」だったような。あのアルバム『この道の向こうに』の1曲目が、“I Miss You”でしたから。
ひとつ今でも記憶にあるのは、「巨勢さんの曲にはたくさん次の作品のきっかけがある」という言葉かな? ならば、「また作ってください」と返しました。時が経って、別な形であの会話が今に繋がっていたようにも感じます。
“Reflection Eternal”をきっかけに、サンプリング元である“I Miss You”はもちろん、巨勢さんのその他の楽曲もより幅広いリスナーに知られることになったと思います。 このことは、巨勢さんのその後の創作活動にどのような影響を与えましたか?
K:自分ではあまり実感がありませんでした。他の曲も同じように大切にしてきましたので。ただ、多くの方が私を知っていただくきっかけになったのなら、とても嬉しいです。実際、それきっかけで聞いて下さる方もいらっしゃるので。
今でも私の演奏はビートのないゆっくりゆったりな曲が多いです。それが私の呼吸であり、らしさだと思っています。間口がNujabesでも、巨勢のソロピアノも聞いて下さる方がいらっしゃることは、嬉しいしですし、感謝です。
今夏、ラッパーの ZORN(ゾーン)さんが“Reflection Eternal”のトラックに新たに歌詞をのせた楽曲 “戦争と少⼥”をリリースしました。また、その制作過程を記録したNHKのドキュメンタリー『戦⽕の時代(いま)に紡ぐ歌 PASS THE MIC (マイク)』も放送されました。 このドキュメンタリーの中で、Nujabesは⾃⾝の⾳楽に世界平和への想いを託していたことが明かされています。巨勢さんは、“戦争と少⼥”をどのように受け⽌めましたか?
K:番組拝見しました。ZORNさんが、今年2月のNujabesのトリビュートライブを見学にいらしたのも存じています。私的には、彼が非常に苦労して言葉を紡がれたと感じました。言葉は、それ自体に意味と発信者の思いと、その分受け止める側のエモーションがあり、うーん…難しいですね。
私は作品を、言葉の無い作品を音にして、「どうぞ」という感じでリスナーの方へ届けています。受け止める方に託している感覚です。ですので、“戦争と少⼥”に関してはテーマが重い分、言葉にするのは難しいですね。すみません。とにかく、彼が苦労して言葉を紡がれた印象が強かったです。
“I Miss You”はローズピアノで弾き直したバージョンや、haruka nakamuraさんとの共作によるセルフカバーなど、複数のバリエーションが存在します。また、DJ Ryow a.k.a. Smooth Currentさんとのユニット Sonart (ソナート)の楽曲 “Paired Reflections”にも、“I Miss You”の旋律がサンプリングされています。“I Miss You”は巨勢さんがとても⼤切にされている楽曲だと思いますが、いまあらためて振り返って、“I Miss You”とはご⾃⾝にとってどのような作品ですか?
K:“I Miss You”は作った当初も、今も、これだけが特別という気持ちではなく、自分の作品はみんな大切で大好きです。ただ、Nujabesのおかげで、世に広く知られる作品になったのは事実で。いい意味で、勝手に一人歩きしてくれた曲です。
そのことで、私自身が改めてこの曲に向き合って、改めて愛してあげていると思います。長く旅して戻って来てくれたような…? ですので、Nujabesとみなさまに感謝しています。
今回の新曲 “Still I Miss You”について。この曲は“I Miss You”の“セルフオマージュ”だとお聞きしています。巨勢さんがいまこのタイミングで再び“I Miss You”と向き合った理由を教えてください。また、この新曲に込めた想いも教えていただけますか。
K:ある日、いつものようにピアノの前に座り、“I Miss You”と同じコードで弾き始めて、イントロ、Aメロ、Bメロ…。おそらく5分くらいでこの曲は出来ました。何も足さなくても引かなくても、これでいいと感じました。
曲作りの時間には、私の中には何もないです。言葉やメッセージや映像や風景も香りも、何もないのです。多分、あの日あの時に出て来た、としか言えないです。でも、不思議とタイトルはすぐに思い付きました。“Still I Miss You”と。
“Still I Miss You”のサンプリングコンテストがスタートします。この曲がどのように⽣まれ変わるのかは参加者それぞれの解釈に委ねるわけですが、応募される⽅へ何かメッセージをお願いします。
K:Nujabesが“I Miss You”という曲に出合ってくれて、あの時、「私の曲をこんな風にされるのはイヤです」と断っていたらどうなってたんだろう?と思うことがあります。彼の周りの人達曰く、「いや、Nujabesは絶対に引き下がらなかったと思うよ」とも。あの時、確かに彼の音に魅力を感じた感覚は覚えています。自分の曲はどのようにされても大丈夫です。好きなようにしてください。それが魅力的であれば。素敵な作品のきっかけになりますように。
巨勢典子
作曲家・ピアニスト。Nujabes「reflection eternal」にて自身の楽曲『I Miss You』がサンプリングされたことで世界的に注目を浴びる。以降、国内外の音楽シーンと映像作品で幅広く活動。
NHKスペシャル「絶滅から救えるか 伝説のアムールヒョウ」音楽制作
映画『私の叙情的な時代』(任書劍監督)音楽制作(ぴあフィルムフェスティバル技術賞・企画賞受賞)
NHK「ニッポンの里山」「足元の小宇宙」楽曲参加(放送文化基金賞最優秀賞)
映画『花のあとさき』音楽制作(キネマ旬報文化映画賞受賞)
NHKスペシャル「新映像詩 里山」音楽制作(AIB国際メディアコンクール最優秀賞、ABU賞、ルミエール・ジャパン・アワード最優秀賞など多数受賞)
2024年、ヒプノシスマイク「fling posse」に谷川俊太郎とのコラボ曲『うそ』を提供
25枚目のアルバム『歩み』をリリース
2024〜2025年 Nujabesトリビュートライブツアーに参加
巨勢典子『Still I Miss You』
レーベル:ウィル・ハーモニー
リリース日:2025年10月1日(水)
フォーマット:デジタル・シングル
配信リンク
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新たな才能の発掘とクリエイターの収益化を促進するデジタルマーケットプレイス「SURF Music(サーフミュージック)」と『Hypebeast(ハイプビースト)』、そして世界的に高い評価を受けるプロデューサー Nujabes(ヌジャベス)の創設した「Hydeout Productions(ハイドアウト・プロダクションズ)」のサブレーベル「Tribe(トライブ)」の3社共同主催による「巨勢典子 “Still I Miss You” サンプリングコンテスト」がついにスタート。2025年10月15日(水)より募集を開始し、11月30日(日)まで応募を受け付ける。
『Still I Miss You』は、Nujabesの名曲『Reflection Eternal』でサンプリングされた作曲家/ピアニスト・巨勢典子の『I Miss You』の続編として、2025年10月1日(金)にリリースされたばかりの新曲。「Tribe」は、Nujabesが設立したレーベルであり、独自の美しいサウンドや音楽性が世界中のリスナーから支持されている。
本プロジェクトは、『Still I Miss You』をサンプリング素材として使用し、世界中のクリエイターからそれぞれの感性で制作した楽曲を「SURF Music」上で募集するコンテスト。参加者は本楽曲のインストパーツを使用し、新たな解釈による作品を制作可能。10月15日(水)から11月30日(日)の期間にて募集を受け付け、『最優秀作品』(1作品のみ)と『優秀作品』(複数)を選出し、選ばれたそれぞれの楽曲は「tribe」レーベルから音楽配信サービス『BIG UP!』を通じて2026年1月に正式にリリース予定。また、最優秀賞に選ばれたクリエイターには、『Hypebeast』でのインタビュー記事の掲載、そして「tribe」レーベルからのアナログ盤(7インチ)リリースも予定されている。
3社共同主催によるサンプリングコンテストの開催に際し、『Still I Miss You』の作曲者である巨勢典子へのインタビューが実現。世代や国を超えて今もなお多くの人々に愛される名曲『I Miss You』の誕生秘話、Nujabesとのエピソード、そして新曲『Still I Miss You』について語ってくれた。『Hypebeast』エクスクルーシブの貴重なインタビューに目を通し、サンプリングコンテストに奮って応募してほしい。
Noriko Kose “Still I Miss You” Sampling Contest
Presented by SURF Music x Hypebeast x tribe(Nujabes label)■応募期間
2025年10月15日(水)12:00〜11月30日(日)23:59
*本コンテストは、「最優秀作品」(1作品のみ)と「優秀作品」(複数)を選出し、それぞれをtribeレーベルからリリースする予定です。■応募方法
1.専用エントリーフォームにて必要事項を記入し、エントリー。
2. コンテスト用に配布される音源素材(巨勢典子「Still I Miss You」インストゥルメンタルパーツ)を使用して1曲制作。
3. 応募フォームにアップロードURLを記入して提出。
*ステムをダウンロードする際は、SURF MUSICの利用規約にサインする必要があります。
*応募にはSURFのStarter、Plus、またはProアカウントが必要です。■使用可能素材
巨勢典子「Still I Miss You」インストゥルメンタルパーツ
提供される素材以外の部分については、参加者の自由。ただし、他者が権利を保有する著作物を無断でサンプリング・引用することは禁止。■賞・特典
最優秀賞(1名)
・Hypebeastでのインタビュー掲載
・tribeレーベルからアナログリリース
・tribeレーベルからの配信リリース優秀賞(複数名)
・Hypebeastにて作品紹介
・tribeレーベルからの配信リリース
・特製ノベルティパック(tribeロゴグッズ等)■審査方法
エントリーいただいた楽曲の中から最優秀賞作品及び優秀賞作品については、音楽配信サービス『BIG UP!』を通じて配信致します。■審査員
tribeチーム
Hypebeast 編集部
SURF Musicチーム■審査基準
創造性・独自性(オリジナリティ)
サンプリングの活かし方・構成力
音楽としての完成度・表現力■注意事項
応募作品は未発表のオリジナル作品に限ります。
他者の権利を侵害する作品は無効となります。
コンテスト参加によって提供される音源素材は、当企画の範囲内に限り使用可能です。
応募作品の一部は、SURF Music、Hypebeastおよびtribeの公式SNS等で紹介される可能性があります。■応募に関する重要事項(抜粋)
応募にはSURFのStarter、Plus、またはProアカウントが必要です。
受賞作品の著作権はオリジナル権利者(tribe)に帰属します。
*提供されるソースファイルは本コンテスト用にのみ使用可能です。
*ソースファイルやご提出いただいたデータは返却されません。
応募作品は第三者の著作権・著作隣接権・その他の権利を侵害しないものでなければなりません。
万が一、第三者からの異議申立て等があった場合は、応募者の責任と費用にて対応してください。
グランプリ受賞者は、主催者が応募者の氏名、肖像、プロフィール情報等を本コンテストや関連プロモーションに使用する権利を許諾するものとします。
Interview with Noriko Kose
Hypebeast:巨勢さんの新曲であり、今回のサンプリングコンテストの対象曲である“Still I Miss You”は、Nujabesの代表作 “Reflection Eternal”にサンプリングされたことで知られるご⾃⾝の楽曲 “I Miss You”を再解釈した作品です。まずは、オリジナルの“I Miss You”について聞かせてください。この曲は元々どのようにして⽣まれたのでしょうか?
巨勢典子(以下、K):私の作品作りにはほとんど比重の軽重はありません。“I Miss You”に関しても同様で、当初はピアノソロとして作っていました。特にイントロはコードに合わせて自然に出来た記憶があります。その後、当時出会ったバイオリニストの音と演奏に惚れて、彼女に弾いて欲しくて、バイオリンパートを新たに作り、作品として完成させました。
Nujabesが“I Miss You”を聴いて、サンプリングの許可を得るために巨勢さんにご連絡したとお聞きしています。彼からはどのようにオファーがあったのでしょうか? また、彼の⼿掛けた“Reflection Eternal”を最初に聴いた時の率直な感想を教えてください。
K:Nujabesのマネージャーさんから連絡があり、「聞いて欲しい作品がある」くらいの情報で、よくわからないながら渋谷のカフェに行きました。「未完成ですがこんな曲を作ってます、巨勢さんの曲を使わせてください」と。あの当時はMDだったかな? イヤホンを渡され、聞こえてきたのは、私の“I Miss You”で、だけど同じフレーズが繰り返されるばかりで、一向に先に行かない…?
それまで、こんな音楽は聞いたことなかったので、最初は「え?何これ?」と思いました。しかし、そのサンプリングフレーズが繰り返されるうちに、いろいろな声や音が重なる、なんとも言えない心地よさを感じて。聞き終わった時には、おもしろいと感じていました。
Nujabes とは⾳楽についての会話、またはメッセージのやり取り等があったかと思いますが、その中で特に印象に残っている⾔葉があれば教えてください。
K:渋谷での時間が一番長くて、あまり美味しくないコーヒー(笑)を3杯くらい飲みながら話しました。でも、何を話したかはあまり覚えていません。たくさんレコードやCDを聞いて欲しいと思う人を探してる、とか? おとなしそうで、シャイな人だなぁという印象でした。
「なんで私の曲を見つけたんだろう?」という質問への返答は、「ジャケ買い」だったような。あのアルバム『この道の向こうに』の1曲目が、“I Miss You”でしたから。
ひとつ今でも記憶にあるのは、「巨勢さんの曲にはたくさん次の作品のきっかけがある」という言葉かな? ならば、「また作ってください」と返しました。時が経って、別な形であの会話が今に繋がっていたようにも感じます。
“Reflection Eternal”をきっかけに、サンプリング元である“I Miss You”はもちろん、巨勢さんのその他の楽曲もより幅広いリスナーに知られることになったと思います。 このことは、巨勢さんのその後の創作活動にどのような影響を与えましたか?
K:自分ではあまり実感がありませんでした。他の曲も同じように大切にしてきましたので。ただ、多くの方が私を知っていただくきっかけになったのなら、とても嬉しいです。実際、それきっかけで聞いて下さる方もいらっしゃるので。
今でも私の演奏はビートのないゆっくりゆったりな曲が多いです。それが私の呼吸であり、らしさだと思っています。間口がNujabesでも、巨勢のソロピアノも聞いて下さる方がいらっしゃることは、嬉しいしですし、感謝です。
今夏、ラッパーの ZORN(ゾーン)さんが“Reflection Eternal”のトラックに新たに歌詞をのせた楽曲 “戦争と少⼥”をリリースしました。また、その制作過程を記録したNHKのドキュメンタリー『戦⽕の時代(いま)に紡ぐ歌 PASS THE MIC (マイク)』も放送されました。 このドキュメンタリーの中で、Nujabesは⾃⾝の⾳楽に世界平和への想いを託していたことが明かされています。巨勢さんは、“戦争と少⼥”をどのように受け⽌めましたか?
K:番組拝見しました。ZORNさんが、今年2月のNujabesのトリビュートライブを見学にいらしたのも存じています。私的には、彼が非常に苦労して言葉を紡がれたと感じました。言葉は、それ自体に意味と発信者の思いと、その分受け止める側のエモーションがあり、うーん…難しいですね。
私は作品を、言葉の無い作品を音にして、「どうぞ」という感じでリスナーの方へ届けています。受け止める方に託している感覚です。ですので、“戦争と少⼥”に関してはテーマが重い分、言葉にするのは難しいですね。すみません。とにかく、彼が苦労して言葉を紡がれた印象が強かったです。
“I Miss You”はローズピアノで弾き直したバージョンや、haruka nakamuraさんとの共作によるセルフカバーなど、複数のバリエーションが存在します。また、DJ Ryow a.k.a. Smooth Currentさんとのユニット Sonart (ソナート)の楽曲 “Paired Reflections”にも、“I Miss You”の旋律がサンプリングされています。“I Miss You”は巨勢さんがとても⼤切にされている楽曲だと思いますが、いまあらためて振り返って、“I Miss You”とはご⾃⾝にとってどのような作品ですか?
K:“I Miss You”は作った当初も、今も、これだけが特別という気持ちではなく、自分の作品はみんな大切で大好きです。ただ、Nujabesのおかげで、世に広く知られる作品になったのは事実で。いい意味で、勝手に一人歩きしてくれた曲です。
そのことで、私自身が改めてこの曲に向き合って、改めて愛してあげていると思います。長く旅して戻って来てくれたような…? ですので、Nujabesとみなさまに感謝しています。
今回の新曲 “Still I Miss You”について。この曲は“I Miss You”の“セルフオマージュ”だとお聞きしています。巨勢さんがいまこのタイミングで再び“I Miss You”と向き合った理由を教えてください。また、この新曲に込めた想いも教えていただけますか。
K:ある日、いつものようにピアノの前に座り、“I Miss You”と同じコードで弾き始めて、イントロ、Aメロ、Bメロ…。おそらく5分くらいでこの曲は出来ました。何も足さなくても引かなくても、これでいいと感じました。
曲作りの時間には、私の中には何もないです。言葉やメッセージや映像や風景も香りも、何もないのです。多分、あの日あの時に出て来た、としか言えないです。でも、不思議とタイトルはすぐに思い付きました。“Still I Miss You”と。
“Still I Miss You”のサンプリングコンテストがスタートします。この曲がどのように⽣まれ変わるのかは参加者それぞれの解釈に委ねるわけですが、応募される⽅へ何かメッセージをお願いします。
K:Nujabesが“I Miss You”という曲に出合ってくれて、あの時、「私の曲をこんな風にされるのはイヤです」と断っていたらどうなってたんだろう?と思うことがあります。彼の周りの人達曰く、「いや、Nujabesは絶対に引き下がらなかったと思うよ」とも。あの時、確かに彼の音に魅力を感じた感覚は覚えています。自分の曲はどのようにされても大丈夫です。好きなようにしてください。それが魅力的であれば。素敵な作品のきっかけになりますように。
巨勢典子
作曲家・ピアニスト。Nujabes「reflection eternal」にて自身の楽曲『I Miss You』がサンプリングされたことで世界的に注目を浴びる。以降、国内外の音楽シーンと映像作品で幅広く活動。
NHKスペシャル「絶滅から救えるか 伝説のアムールヒョウ」音楽制作
映画『私の叙情的な時代』(任書劍監督)音楽制作(ぴあフィルムフェスティバル技術賞・企画賞受賞)
NHK「ニッポンの里山」「足元の小宇宙」楽曲参加(放送文化基金賞最優秀賞)
映画『花のあとさき』音楽制作(キネマ旬報文化映画賞受賞)
NHKスペシャル「新映像詩 里山」音楽制作(AIB国際メディアコンクール最優秀賞、ABU賞、ルミエール・ジャパン・アワード最優秀賞など多数受賞)
2024年、ヒプノシスマイク「fling posse」に谷川俊太郎とのコラボ曲『うそ』を提供
25枚目のアルバム『歩み』をリリース
2024〜2025年 Nujabesトリビュートライブツアーに参加
巨勢典子『Still I Miss You』
レーベル:ウィル・ハーモニー
リリース日:2025年10月1日(水)
フォーマット:デジタル・シングル
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