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FDMTL編: 東京デザイナーに訊く10の質問 | Hypebeast.JP

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楽天ファッション・ウィーク東京について

東京のファッションシーンにとって、いまや年に2度訪れる風物詩となった「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京)」。ストリートとハイエンド、伝統と革新が交錯するこの舞台は、単なるコレクション発表の場ではなく、次世代の価値観や美学がリアルタイムで更新される現場だ。今季も、国内外から注目を集める全25ブランドが参加し、東京ならではの熱気を放っている。そんな中、『Hypebeast』では独自の視点でフィーチャーすべきブランドをセレクト。単なるルックの紹介やトレンドの分析にとどまらず、デザイナー自身の言葉からそのクリエイションの核に迫る短期連載企画を敢行する。題して“東京デザイナーに訊く10の質問”。創作の源泉から日常のインスピレーション、そして未来のビジョンに至るまで、彼らのパーソナリティを掘り下げることで、ランウェイの向こう側にあるストーリーを明らかにしていく。

FDMTLのデザイナー津吉学について

今回は、〈FDMTL(ファンダメンタル)〉デザイナーの津吉学。大阪府出身の彼は、中学時代を台湾、卒業後は20歳までオーストラリアに居住。コンピューターや建築、ファッションを学び、社会人生活を経た後、〈FDMTL〉を設立した。「着用するほどに愛着が持てるプロダクト」をコンセプトに、デジタルと伝統、クラフトと感性を融合させ、日本発のデニム文化を世界へと届ける。各プロダクトに対して一切の妥協は無く、大量生産では真似のできない細部まで作り込まれたプロダクトを展開し、これまで〈Vans(ヴァンズ)〉や〈New Era(ニューエラ)〉、〈Helinox(ヘリノックス)〉、〈Danner(ダナー)〉、〈WIND AND SEA(ウィンド アンド シー)〉といった名だたるブランドとのコラボを実現してきた。2024年には、ブランド20周年を記念して初のランウェイを開催。インディゴに染め上げられた空間を背景に、バンド the band apartが生演奏を響かせる中で披露されたショーは、クラフトと音楽、ファッションとカルチャーのクロスオーバーを体現するものだった。


Q1.2026年春夏シーズンのコレクションテーマを一言で表すと?

ECHO OF(「こだま」とも訳されるこの言葉を手掛かりに、改めて自分は何者なのかを問うシーズン)

Q2.今回のデザインを進める上で、特にインスピレーション源となったものは?

インディゴです。自分に立ち戻る意味も含めて。

Q3.ブランドを始めたきっかけを教えてください。

ブランドの原点は、名もない頃に趣味で作っていたTシャツでした。友人に販売するうちに、自然と名前がつき、やがてブランドへと発展していきました。

Q4.FDMTLの強みを教えてください

デニムとインディゴの加工技術

Q5.ファッションに興味をもったのはいつ頃ですか?

もともとファッションそのものへの関心はそれほど強くはありませんでしたが、幼少期から物作りは好きでした。振り返ると、中学の文化祭でクラスTシャツのデザインを任され、「このアイテムでクラスがひとつになる」と感じたのを覚えています。僕にとってデザインとは“コミュニティ”であり、ショー開催時に製作するTシャツも、そうした思いを込めた楽しみのひとつになっています。

Q6.使用した生地や素材においてこだわったポイントは?

継続しているデニムのジャガードです。通常のデニムを加工して別の素材として昇華させています。所謂ジャガードと異なり経年変化するさまが気に入っています。

Q7.尊敬するデザイナー、ライバルだと感じている(または共感する)デザイナーはいますか?(*他業種のクリエーターでも可)

海外展開の道を切り拓き、日本のブランドが世界で通用する自信を与えてくれた先人のデザイナーや企業の方々全てに、深い尊敬と感謝の気持ちを抱いています。

Q8.東京ファッションウィークという舞台で発表する意義をどう感じていますか?

1つの到達点。ファッションデザイナーとして感慨深いです。1度目のショーを開催したとき、この場は別世界だと思っていました。そこに立たせてもらえるという評価、今まで自分がやってきたことが間違っていなかったと安堵しつつ、身が引き締まる思いです。

Q9.今季のコレクションを通して、観客や着る人にどんなメッセージを届けたいですか?

僕のショーにはライブ演奏が入ります。ファッションショーではありますが、ショー全体の雰囲気を楽

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