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目次
誕生から50年、肌に向き合い見出したサイエンスや商品たち
今回のアニバーサリーイベントには、世界各国から皮膚科医やインフルエンサーが集結。フランスを代表するブランドならではの、歴史的建造物を貸し切っての開催で、会場が“ラ ロッシュ ポゼ ブルー”で彩られた。ブランドを代表する商品の数々や、開発背景にあるスキンケアサイエンスの展示が並び、ゲストを出迎えた。夜のパーティは「50 shades of blue」をテーマに、ブランドカラーであるブルーのドレスコードに身を包んだゲストが、プティ・パレ美術館(パリ市立美術館)に集結し50周年を祝った。

イベント会場はパリ旧証券取引所
Image by: FASHIONSNAP
50年のプロダクト開発の歩み
皮膚の専門家とともに肌に向き合う、“ダーマコスメ”としてのイノベーション

Image by: FASHIONSNAP
富士経済グループの調査*1によると、メディカルコスメ*2とドクターズコスメ*3の日本国内市場は年々拡大し、2028年には合計で1335億円に上ると予想。今や各社からさまざまなブランドが登場し、訴求されているが、ラ ロッシュ ポゼはブランド設立以来、「ダーマコスメ」として展開している。これは皮膚科学(ダーマトロジー)と化粧品(コスメティクス)を組み合わせた造語で、皮膚科学および皮膚の専門家との連携によって開発されたもの。ヨーロッパでは、ヘルスケアプロフェッショナルに採用されるほど信頼され、また一般にも広がっているスキンケアカテゴリーだ。
化粧品を選ぶとき、パワフルなアプローチが求められるのはもちろんだが、「自分の肌に合うかどうか」とシビアに考える人も少なくない。人の肌の特徴は千差万別で、住む地域や人種、年齢、性別によって異なる、というのは一般的だが、ラ ロッシュ ポゼでは早くから肌の特徴の違いや、それぞれに最適化するためのイノベーションに向き合ってきた。ブランドのグローバル ジェネラル マネージャーであるアレクサンドラ・レニ(Alexandra Reni)は、これこそがブランドのDNAだと語る。

アレクサンドラ・レニ(ラ ロッシュ ポゼ インターナショナル ジェネラル マネージャー)
Image by: ラ ロッシュ ポゼ
「2011年に世界で初めて肌のマイクロバイオームをマッピングしました。肌に存在する細菌が個人で異なり、まるで『指紋』のような個別のIDのように役割を果たしていることを発見したのです。そして、マイクロバイオームと皮膚疾患の関連性についても明らかにしました。例えば、ニキビに悩む人は肌の細菌バランスが崩れ、それが繰り返し発生する原因であることを突き止めたのです」(アレクサンドラ・レニ)。
肌ダメージの大きな原因の一つである紫外線に関しても、多角的に研究を続けてきた。1987年、当時は紫外線と言えばUVB(紫外線B波*4)が一般的だったが、いち早くUVA(紫外線A波*5)の重要性に着目。肌細胞に与えるダメージについて啓発してきた。2018年に開発した「UVセンサーパッチ」は、紫外線の影響をリアルタイムで確認するもので、「今、日焼け止めを塗り直すべきか?」を判断するためのツール。昨今、“日焼け止めの塗り直し問題”(いつ?どうやって?どんなツールで?)が話題だが、このツールは「いつ」の答えを教えてくれるのだ。


皮膚ガン患者の支援活動を長年実施してきた
このように肌データの収集と研究を積み重ね、商品開発ではあらゆる肌でテストを行う。グローバルでは、皮膚科医が現場で採用し、スキンヘルスをサポートしている。“敏感肌向けの優しいもの”だけではなく、乾燥や肌荒れ、ニキビ、シミなど、一般的な肌の悩みに対応したダーマコスメとして、幅広いラインナップを揃えている。

パリ市内の薬局にて。商品棚が広いのは、現地の人から支持されいる証
Image by: FASHIONSNAP


パリ市内の薬局にて(すべて同一店舗)
*1富士経済「メディカルコスメ・ドクターズコスメの最新動向 2024」より抜粋
*2美容クリニックをメインチャネルとして販売するスキンケア化粧品と定義
*3医師や皮膚科などの医療機関が監修または開発に携わったことを訴求し、市販ルートで購入可能なスキンケア化粧品と定義
*4エネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つける。炎症を起こし、皮膚ガンやシミの原因となる。
*5波長が長く、雲や窓ガラスも透過して肌に到達する。肌の奥深くまで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみを引き起こす原因となる。
「たかがスキンケア」ではない、“スキンヘルス”への情熱
デジタルデバイスの発達、SNSをはじめとしたオンラインコミュニケーションの普遍化によって、私たちはどうしても人の目に晒される。コミュニケーションのインターフェースの役割を持つ肌にトラブルを抱えていると、人はどんなストレスを感じ、QOL(クオリティ オブ ライフ)を低下させてしまうのか。ラ ロッシュ ポゼではそうした肌とメンタルの関係性にも目を向ける。
例えば、何か皮膚疾患を抱え、肌に傷や湿疹、ニキビなどがある場合に、「眠れない」、「学習機会の獲得に困難を感じる」、「(自分のことを)家族の恥だと感じる」、「恋愛に影響する」、そんな風に考える人が少なくないのだという。ブランドによる調査では、これらの項目に対して国別で意識の差はあるものの、肌トラブルが少なからず疎外感を感じる原因となることを明確にした。だからこそ、“スキンヘルス(肌の健康)”を重要視し、プロダクト開発やチャリティ、研究機関の支援といったサポートに力を入れる必要があると考え、肌トラブルのケアを通じてウェルビーイングを叶える「SKIN LIFE CHANGER」キャンペーンを継続している。
50周年記念イベント会場の展示より。ランニングマシーンの距離と連動して、“スキンヘルス”のためのチャリティに参加でき、多くの来場者が参加した
Image by: ラロッシュ ポゼ
皮膚科医として長年ラ ロッシュ ポゼとパートナーシップを結ぶ、友利新先生も今回のグローバルイベントに参加し、改めて“スキンヘルス”に向き合う重要性を感じたと話す。
「対面で人とコミュニケーションをとる以上、自分の肌の状態というのは良くも悪くもメンタルに影響を及ぼします。それは、私も含めて皮膚科医が患者さんとの関わりを通じて痛感することだと思います。クリニックではクリニックの寄り添い方がありますが、日々のケアもとても重要ですし、急なダメージや肌の悩みを感じた時に使えるスキンケアがあることは、気分が塞ぎ込んでしまうのを防いでくれるはずです。ラ ロッシュ ポゼが肌のメカニズムをはじめとしたサイエンスだけでなく、こうした私たちの生活と深く結びつく部分にも目を向けていることは、とても意義があることだと感じます」(皮膚科医 友利新先生)

グローバルイベントで登壇したゲーマーのNINJAことTyler Blevins Ninja。自身の皮膚ガンの経験をXで投稿し、定期的なスキンチェックを呼びかけるアクションで注目を集めた
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初めてラ ロッシュ ポゼのグローバルイベントに参加したメイクアップクリエイターのギュテ(GYUTAE)氏は、自身も脱毛症や白斑を患い、自身のSNSを通じてその経験をシェアしてきた。そうした実体験もあり、肌とメンタルの関係にていねいに向き合いたいと、改めて思ったという。
「初めて自分の症状について発信した時、いろんなコメントをいただきましたが、予想以上に肌の悩みを抱えている人からの共感の声が多く届きました。『たかが肌』と思うかもしれませんが、本気で思い悩んでいる人は世界中に本当にたくさんいます。だから、周囲の理解を深めるためにも、エピソードをシェアしてくれる場は重要なもの。今回プレゼンや展示を通じて、ラ ロッシュ ポゼが商品だけでなく、使う人たちのより良い人生にも目を向けてくれていることを実感しました。そして僕はスキンケアやメイクが人生をポジティブに支えてくれることを身を持って知っています。だから、これからも自分の経験を活かして、そういう気持ちにも寄り添いながらビューティの楽しさを発信していきたいと背中を押されました」(ギュテ氏)

50周年記念イベントで放映されたスペシャルドキュメンタリー「SCARS OF LIFE」。ニキビをはじめとしたさまざまな皮膚疾患で悩む人たちのエピソードをシェア。実際にどんな肌状態が、どんなメンタルをもたらすのか、出席者たちに訴えかけた
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目線は次の50年へ 日本での展開でもサイエンスを強化
ラ ロッシュポゼの目線はすでに次の50年に向けられている。マイクロバイオームやUVA、18年を費やして誕生したメラニン生成を抑制する独自成分「メラジル」など、さまざまな研究で肌と向き合ってきたブランドが次に考えていることとは。
「これからの未来に向けて私たちが考えているのは、『次世代の修復ステップ』です。高齢化が進むにつれ、手術を受ける人が増加すれば、それに伴い傷跡のケアが重要になります。また、美容医療の普及によって、施術後のスキンケアのニーズも高まるでしょう。そこで私たちは、傷跡の修復について、医師と協力しながら研究を進めています。実は、傷跡の形成や治癒の仕方も、地域や肌のタイプによって違いがあるのです。例えば、ある人の傷跡は盛り上がりやすく、別の人は反対に凹みやすい、といったように。こうした違いを理解し、再生医療の力も活用しながら、より先進的な修復のアプローチを探ることが、私たちの未来の研究領域です」(アレクサンドラ・レニ)
日本ではこれまで、日焼け止め・化粧下地「UVイデアXL プロテクショントーンアップ ローズ+」(SPF50+ PA++++)が人気をけん引してきたが、近年はCICA成分*1、パンテノール B5*2など話題の成分入りの 「シカプラスト リペアクリーム B5+」や、ブライトニング*3美容液「メラ B3 セラム」が好調に推移している。日本人は平均的に肌の繊細さや敏感さを気にしているユーザーの割合が高く、肌トラブルをシビアに捉える人が多いのだという。そのため、ラ ロッシュ ポゼは日本市場向けに、日本の研究所と連携しながら適した処方を追求している。
*1 ツボクサ葉エキス(整肌成分)
*2 パンテノール(保湿・整肌成分)
*3 うるおいを与え、輝き感のある肌にすること
「UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+」(SPF50+・PA++++、30mL 3960円 ※メーカー希望小売価格): 光、くすみ*1、紫外線。気になる要素をはね返す。生ツヤ肌トーンアップ*2UVに、新たなUVフィルター*3およびスキンケア成分*4を取り入れ、日中のくすみリスク*1をはね返しながら、ロングUVAを含む紫外線から肌を守る。光の反射で肌の明るさ*2を底上げし、反射カアップ*2や黄ぐすみ補正*2が叶う新たなグロウピンク設計を採用。 *1 乾燥による、*2 メイクアップ効果による、*3 t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(全て、紫外線吸収剤)、*4 アスコルビルグルコシド(製品の抗酸化剤・整肌成分) 、カプリロイルサリチル酸(角質柔軟成分)
「日本の消費者の皆さんは、肌や成分に対する知識レベルが非常に高く、市場にある商品のクオリティもとても繊細で素晴らしいものが多いです。私たちが商品開発で最も大切にしているのは、『効果』と『肌への優しさ』のバランス。現在人気が高まっている『シカプラスト』では、美容成分がより肌に届くと同時に成分の刺激をいかに和らげられるかの研究を続けています。そのほかにも、日本市場向けの研究や臨床試験をより強化していきます。併せて、皮膚科医やクリニックの皆さんとの協力も一層強めたいと思っています。日本は人口に対する皮膚科医の数が世界で最も多い国の一つですが、ドクターズコスメ・ダーマコスメの普及率はそれほど高くありません。まだまだ改善の余地があると考えていますが、私たちは着実に正しい方向へ進んでいると確信しています」(アレクサンドラ・レニ)

アレクサンドラ・レニ(ラ ロッシュ ポゼ インターナショナル ジェネラル マネージャー)
Image by: ラ ロッシュ ポゼ
おまけ:ラ ロッシュ ポゼの“源”とも言えるターマルセンターを訪問!
ラ ロッシュ ポゼの誕生の地でもある「ラ・ロッシュ=ポゼ村」には、さまざまな商品に活用されている「ターマルウォーター」を用いた医療施設「ターマルセンター」がある。その前身は、19世紀にエジプト遠征から帰還したナポレオンが兵士の皮膚のケアのために設立した施設で、設立以来50万人近くが訪問。フランス国内では医者が処方箋を出し、ミネラルを豊富に含んだターマルウォーターを活用したスキンケアプログラムを受けることができる。また、ターマルセンターの近くには、ターマルウォーターをフレッシュな状態で商品に閉じ込めるための工場が稼働している。
ターマルセンター
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ターマルセンターはいくつかの建物で構成され、ショップやスパ施設も併設。古くからの自然の恵みであるターマルウォーターを科学的に見直し、トリートメントや商品に活かすラ ロッシュ ポゼの源を感じられる場所だ。そして、今年新たに「ウォーターラボ」を建設予定。ターマルウォーターの成分や水質を調査し、安定した品質管理をさらに追求していくという。
ターマルセンター内のショップ
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in HTML format, including tags, to make it appealing and easy to read for Japanese-speaking readers aged 20 to 40 interested in fashion. Organize the content with appropriate headings and subheadings (h1, h2, h3, h4, h5, h6), translating all text, including headings, into Japanese. Retain any existing
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誕生から50年、肌に向き合い見出したサイエンスや商品たち
今回のアニバーサリーイベントには、世界各国から皮膚科医やインフルエンサーが集結。フランスを代表するブランドならではの、歴史的建造物を貸し切っての開催で、会場が“ラ ロッシュ ポゼ ブルー”で彩られた。ブランドを代表する商品の数々や、開発背景にあるスキンケアサイエンスの展示が並び、ゲストを出迎えた。夜のパーティは「50 shades of blue」をテーマに、ブランドカラーであるブルーのドレスコードに身を包んだゲストが、プティ・パレ美術館(パリ市立美術館)に集結し50周年を祝った。

イベント会場はパリ旧証券取引所
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50年のプロダクト開発の歩み
皮膚の専門家とともに肌に向き合う、“ダーマコスメ”としてのイノベーション

Image by: FASHIONSNAP
富士経済グループの調査*1によると、メディカルコスメ*2とドクターズコスメ*3の日本国内市場は年々拡大し、2028年には合計で1335億円に上ると予想。今や各社からさまざまなブランドが登場し、訴求されているが、ラ ロッシュ ポゼはブランド設立以来、「ダーマコスメ」として展開している。これは皮膚科学(ダーマトロジー)と化粧品(コスメティクス)を組み合わせた造語で、皮膚科学および皮膚の専門家との連携によって開発されたもの。ヨーロッパでは、ヘルスケアプロフェッショナルに採用されるほど信頼され、また一般にも広がっているスキンケアカテゴリーだ。
化粧品を選ぶとき、パワフルなアプローチが求められるのはもちろんだが、「自分の肌に合うかどうか」とシビアに考える人も少なくない。人の肌の特徴は千差万別で、住む地域や人種、年齢、性別によって異なる、というのは一般的だが、ラ ロッシュ ポゼでは早くから肌の特徴の違いや、それぞれに最適化するためのイノベーションに向き合ってきた。ブランドのグローバル ジェネラル マネージャーであるアレクサンドラ・レニ(Alexandra Reni)は、これこそがブランドのDNAだと語る。

アレクサンドラ・レニ(ラ ロッシュ ポゼ インターナショナル ジェネラル マネージャー)
Image by: ラ ロッシュ ポゼ
「2011年に世界で初めて肌のマイクロバイオームをマッピングしました。肌に存在する細菌が個人で異なり、まるで『指紋』のような個別のIDのように役割を果たしていることを発見したのです。そして、マイクロバイオームと皮膚疾患の関連性についても明らかにしました。例えば、ニキビに悩む人は肌の細菌バランスが崩れ、それが繰り返し発生する原因であることを突き止めたのです」(アレクサンドラ・レニ)。
肌ダメージの大きな原因の一つである紫外線に関しても、多角的に研究を続けてきた。1987年、当時は紫外線と言えばUVB(紫外線B波*4)が一般的だったが、いち早くUVA(紫外線A波*5)の重要性に着目。肌細胞に与えるダメージについて啓発してきた。2018年に開発した「UVセンサーパッチ」は、紫外線の影響をリアルタイムで確認するもので、「今、日焼け止めを塗り直すべきか?」を判断するためのツール。昨今、“日焼け止めの塗り直し問題”(いつ?どうやって?どんなツールで?)が話題だが、このツールは「いつ」の答えを教えてくれるのだ。


皮膚ガン患者の支援活動を長年実施してきた
このように肌データの収集と研究を積み重ね、商品開発ではあらゆる肌でテストを行う。グローバルでは、皮膚科医が現場で採用し、スキンヘルスをサポートしている。“敏感肌向けの優しいもの”だけではなく、乾燥や肌荒れ、ニキビ、シミなど、一般的な肌の悩みに対応したダーマコスメとして、幅広いラインナップを揃えている。

パリ市内の薬局にて。商品棚が広いのは、現地の人から支持されいる証
Image by: FASHIONSNAP


パリ市内の薬局にて(すべて同一店舗)
*1富士経済「メディカルコスメ・ドクターズコスメの最新動向 2024」より抜粋
*2美容クリニックをメインチャネルとして販売するスキンケア化粧品と定義
*3医師や皮膚科などの医療機関が監修または開発に携わったことを訴求し、市販ルートで購入可能なスキンケア化粧品と定義
*4エネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つける。炎症を起こし、皮膚ガンやシミの原因となる。
*5波長が長く、雲や窓ガラスも透過して肌に到達する。肌の奥深くまで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみを引き起こす原因となる。
「たかがスキンケア」ではない、“スキンヘルス”への情熱
デジタルデバイスの発達、SNSをはじめとしたオンラインコミュニケーションの普遍化によって、私たちはどうしても人の目に晒される。コミュニケーションのインターフェースの役割を持つ肌にトラブルを抱えていると、人はどんなストレスを感じ、QOL(クオリティ オブ ライフ)を低下させてしまうのか。ラ ロッシュ ポゼではそうした肌とメンタルの関係性にも目を向ける。
例えば、何か皮膚疾患を抱え、肌に傷や湿疹、ニキビなどがある場合に、「眠れない」、「学習機会の獲得に困難を感じる」、「(自分のことを)家族の恥だと感じる」、「恋愛に影響する」、そんな風に考える人が少なくないのだという。ブランドによる調査では、これらの項目に対して国別で意識の差はあるものの、肌トラブルが少なからず疎外感を感じる原因となることを明確にした。だからこそ、“スキンヘルス(肌の健康)”を重要視し、プロダクト開発やチャリティ、研究機関の支援といったサポートに力を入れる必要があると考え、肌トラブルのケアを通じてウェルビーイングを叶える「SKIN LIFE CHANGER」キャンペーンを継続している。
50周年記念イベント会場の展示より。ランニングマシーンの距離と連動して、“スキンヘルス”のためのチャリティに参加でき、多くの来場者が参加した
Image by: ラロッシュ ポゼ
皮膚科医として長年ラ ロッシュ ポゼとパートナーシップを結ぶ、友利新先生も今回のグローバルイベントに参加し、改めて“スキンヘルス”に向き合う重要性を感じたと話す。
「対面で人とコミュニケーションをとる以上、自分の肌の状態というのは良くも悪くもメンタルに影響を及ぼします。それは、私も含めて皮膚科医が患者さんとの関わりを通じて痛感することだと思います。クリニックではクリニックの寄り添い方がありますが、日々のケアもとても重要ですし、急なダメージや肌の悩みを感じた時に使えるスキンケアがあることは、気分が塞ぎ込んでしまうのを防いでくれるはずです。ラ ロッシュ ポゼが肌のメカニズムをはじめとしたサイエンスだけでなく、こうした私たちの生活と深く結びつく部分にも目を向けていることは、とても意義があることだと感じます」(皮膚科医 友利新先生)

グローバルイベントで登壇したゲーマーのNINJAことTyler Blevins Ninja。自身の皮膚ガンの経験をXで投稿し、定期的なスキンチェックを呼びかけるアクションで注目を集めた
Image by: FASHIONSNAP
初めてラ ロッシュ ポゼのグローバルイベントに参加したメイクアップクリエイターのギュテ(GYUTAE)氏は、自身も脱毛症や白斑を患い、自身のSNSを通じてその経験をシェアしてきた。そうした実体験もあり、肌とメンタルの関係にていねいに向き合いたいと、改めて思ったという。
「初めて自分の症状について発信した時、いろんなコメントをいただきましたが、予想以上に肌の悩みを抱えている人からの共感の声が多く届きました。『たかが肌』と思うかもしれませんが、本気で思い悩んでいる人は世界中に本当にたくさんいます。だから、周囲の理解を深めるためにも、エピソードをシェアしてくれる場は重要なもの。今回プレゼンや展示を通じて、ラ ロッシュ ポゼが商品だけでなく、使う人たちのより良い人生にも目を向けてくれていることを実感しました。そして僕はスキンケアやメイクが人生をポジティブに支えてくれることを身を持って知っています。だから、これからも自分の経験を活かして、そういう気持ちにも寄り添いながらビューティの楽しさを発信していきたいと背中を押されました」(ギュテ氏)

50周年記念イベントで放映されたスペシャルドキュメンタリー「SCARS OF LIFE」。ニキビをはじめとしたさまざまな皮膚疾患で悩む人たちのエピソードをシェア。実際にどんな肌状態が、どんなメンタルをもたらすのか、出席者たちに訴えかけた
Image by: FASHIONSNAP
目線は次の50年へ 日本での展開でもサイエンスを強化
ラ ロッシュポゼの目線はすでに次の50年に向けられている。マイクロバイオームやUVA、18年を費やして誕生したメラニン生成を抑制する独自成分「メラジル」など、さまざまな研究で肌と向き合ってきたブランドが次に考えていることとは。
「これからの未来に向けて私たちが考えているのは、『次世代の修復ステップ』です。高齢化が進むにつれ、手術を受ける人が増加すれば、それに伴い傷跡のケアが重要になります。また、美容医療の普及によって、施術後のスキンケアのニーズも高まるでしょう。そこで私たちは、傷跡の修復について、医師と協力しながら研究を進めています。実は、傷跡の形成や治癒の仕方も、地域や肌のタイプによって違いがあるのです。例えば、ある人の傷跡は盛り上がりやすく、別の人は反対に凹みやすい、といったように。こうした違いを理解し、再生医療の力も活用しながら、より先進的な修復のアプローチを探ることが、私たちの未来の研究領域です」(アレクサンドラ・レニ)
日本ではこれまで、日焼け止め・化粧下地「UVイデアXL プロテクショントーンアップ ローズ+」(SPF50+ PA++++)が人気をけん引してきたが、近年はCICA成分*1、パンテノール B5*2など話題の成分入りの 「シカプラスト リペアクリーム B5+」や、ブライトニング*3美容液「メラ B3 セラム」が好調に推移している。日本人は平均的に肌の繊細さや敏感さを気にしているユーザーの割合が高く、肌トラブルをシビアに捉える人が多いのだという。そのため、ラ ロッシュ ポゼは日本市場向けに、日本の研究所と連携しながら適した処方を追求している。
*1 ツボクサ葉エキス(整肌成分)
*2 パンテノール(保湿・整肌成分)
*3 うるおいを与え、輝き感のある肌にすること
「UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+」(SPF50+・PA++++、30mL 3960円 ※メーカー希望小売価格): 光、くすみ*1、紫外線。気になる要素をはね返す。生ツヤ肌トーンアップ*2UVに、新たなUVフィルター*3およびスキンケア成分*4を取り入れ、日中のくすみリスク*1をはね返しながら、ロングUVAを含む紫外線から肌を守る。光の反射で肌の明るさ*2を底上げし、反射カアップ*2や黄ぐすみ補正*2が叶う新たなグロウピンク設計を採用。 *1 乾燥による、*2 メイクアップ効果による、*3 t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(全て、紫外線吸収剤)、*4 アスコルビルグルコシド(製品の抗酸化剤・整肌成分) 、カプリロイルサリチル酸(角質柔軟成分)
「日本の消費者の皆さんは、肌や成分に対する知識レベルが非常に高く、市場にある商品のクオリティもとても繊細で素晴らしいものが多いです。私たちが商品開発で最も大切にしているのは、『効果』と『肌への優しさ』のバランス。現在人気が高まっている『シカプラスト』では、美容成分がより肌に届くと同時に成分の刺激をいかに和らげられるかの研究を続けています。そのほかにも、日本市場向けの研究や臨床試験をより強化していきます。併せて、皮膚科医やクリニックの皆さんとの協力も一層強めたいと思っています。日本は人口に対する皮膚科医の数が世界で最も多い国の一つですが、ドクターズコスメ・ダーマコスメの普及率はそれほど高くありません。まだまだ改善の余地があると考えていますが、私たちは着実に正しい方向へ進んでいると確信しています」(アレクサンドラ・レニ)

アレクサンドラ・レニ(ラ ロッシュ ポゼ インターナショナル ジェネラル マネージャー)
Image by: ラ ロッシュ ポゼ
おまけ:ラ ロッシュ ポゼの“源”とも言えるターマルセンターを訪問!
ラ ロッシュ ポゼの誕生の地でもある「ラ・ロッシュ=ポゼ村」には、さまざまな商品に活用されている「ターマルウォーター」を用いた医療施設「ターマルセンター」がある。その前身は、19世紀にエジプト遠征から帰還したナポレオンが兵士の皮膚のケアのために設立した施設で、設立以来50万人近くが訪問。フランス国内では医者が処方箋を出し、ミネラルを豊富に含んだターマルウォーターを活用したスキンケアプログラムを受けることができる。また、ターマルセンターの近くには、ターマルウォーターをフレッシュな状態で商品に閉じ込めるための工場が稼働している。
ターマルセンター
Image by: FASHIONSNAP
ターマルセンターはいくつかの建物で構成され、ショップやスパ施設も併設。古くからの自然の恵みであるターマルウォーターを科学的に見直し、トリートメントや商品に活かすラ ロッシュ ポゼの源を感じられる場所だ。そして、今年新たに「ウォーターラボ」を建設予定。ターマルウォーターの成分や水質を調査し、安定した品質管理をさらに追求していくという。
ターマルセンター内のショップ
Image by: FASHIONSNAP
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