現代ストリートにおける最重要人物のひとり、Ronnie Fieg(ロニー・ファイグ)は、決して安易なコラボレーションをしない。確かに頻度は多いが、それはシーンにトピックを提供するため、すなわち、彼はファッション界におけるエンターテイナーなのである。その上で、『KITH(キス)』のファウンダーは実用的であることを大切にする。デザインを都会的なひねりまでに留めるからこそ、ファンは「欲しい」あるいは「着たい」という欲求を覚えるのだ。
実用性という点に関して、〈MAKAVELIC(マキャベリック)〉は確かに理にかなったパートナーだった。国内ブランドとしては前回の〈nonnative(ノンネイティブ)〉にも共通のことが言えるが、〈MAKAVELIC〉のバックバック(およびその他のラゲージ)には日本ブランド特有の“良質さ”がある。ソリッドな見た目ながらも細部まで非常に緻密に設計されていて、耐久性や収納力を含む機能性もサイズ以上。ただ、アメリカに旗艦店などの大きな拠点を持たない〈MAKAVELIC〉と『KITH』がどのようにして繋がりを持ち、コラボレーションに至ったかは日本人としては非常に興味のあるストーリーだ。そこで『HYPEBEAST』は〈MAKAVELIC〉チームより、本プロジェクトに関するRonnieのQ&Aを入手することに成功した。
MAKAVELICの存在を知ったキッカケ
4年前初めて日本を訪れた時にMAKAVELICの存在を知りました。キャットストリートで買い物をしていて、『MAKAVELIC TOKYO』の前を通った際、ウィンドウディスプレイに惹かれてお店に入りました。その場ですぐ商品に感銘を受け、その日にバッグを購入して以降、MAKAVELICは僕のお気に入りのひとつとなりました。それからMAKAVELICのチームと連絡を取ってコラボレーションの話が始まり、僕たちはパートナーになったんです。
本コラボレーションのコンセプト
KITHとMAKAVELICのコラボバッグは、KITHのミリタリーコレクションの一部としてリリースされ、本コレクションのインスピレーションを維持することが重要でした。このコレクションの重要な要素は、ボマージャケット用に選んだレッド、ネイビー、オリーブ、ゴールドのカラーパレットになります。これをバックパックとショルダーバックに適用して、丈夫な金具を使い、大胆な配色でボマーナイロンを使用しました。
Ronnieにとって〈MAKAVELIC〉がお気に入りなのは、お世辞ではない。〈MAKAVELIC〉のディレクターを務める北嶋直人によると、コラボの事実を知らない『KITH』のメンバーに会った際、彼もRonnieが日頃から愛用しているという理由で〈MAKAVELIC〉のことを知っていたという。ただひとつ残念なことは、プロダクトの日本展開がなかったということ。〈nonnative〉の際は『UNITED ARROWS & SONS』で取り扱いがあったので、もしRonnieの“おかわり”があるのであれば、次回は〈MAKAVELIC〉の旗艦店で販売されることを期待したい。
この機会に、〈MAKAVELIC〉の2018年春夏ルックブックもチェックしてみては?
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Source: HYPE BEAST