「ラングラーと言えば金丸さん!」
ヴィンテージデニム界隈でそう言われるレジェンド 金丸力也。内装業を本業としながら、古着屋「ゴールドゲート(GOLD GATE)」を営み、余った時間で〈Wrangler(ラングラー)〉を研究し尽くす生粋のコレクターだ。17歳で〈Wrangler〉に目覚め、37年間ひたすらヴィンテージを追い求めるその姿は、まさにカウボーイならぬ“ラングラーボーイ”。そんな彼が、自身のコレクションから選りすぐった200点以上のヴィンテージアイテムを収録した書籍『Wrangler ARCHIVES』をリリースした。
この一冊に詰まったのは、8年の構想を経て紡がれた〈Wrangler〉の歴史。1947年創業当時のプロトタイプから、1950年代のロデオクラウンパンツ、ロデオチャンピオンのためのジャケット、さらにはデッドストックのキッズアイテムまで――金丸力也と編集・執筆を手がけた佐藤周平の考察とともに紹介されている。全152ページに及ぶこのアーカイブは、〈Wrangler〉本来の価値を再評価するきっかけとなるだろう。
リリースを記念した即売イベントが2月8日・9日の2日間にわたって開催され、前夜祭にはヴィンテージデニム好きとして知られる今市隆二の姿も。会場で彼と熱く語り合っていた金丸氏に、〈Wrangler〉の魅力について聞いた。
「やっぱり魅力がギュッとしてる。カウボーイに特化してデザインされていたのが最大のポイント。だからこそ、アクションプリーツや、革パッチをいち早く塩化ビニールパッチに変えるといった改良を続けてきた。ワークウェアとして使う人のことを本気で考えてるんだよね。でも、70年代に入るとピーター・マックスとのコラボでファッションの要素も加わってくる。ワークとファッションをいち早くミックスしたのが、〈Wrangler〉の面白さだと思う」
そして金丸氏はこう続けた。
「2年後には80周年。Vol.2、出したいですね」
『Wrangler ARCHIVES』
限定版33,000円、通常盤11,000円
問い合わせ:ゴールドゲート info@ric-planning.jp
もしくは、『Instagram』のアカウント @wranglervintage までDM
ECサイトでも購入可能