イッセイ ミヤケの新しいメンズオードトワレ、ル・セル・ディッセイは、故イッセイ ミヤケ氏が取り組んだ最後のプロジェクトのひとつであり、その香水職人がその物語を継続する方法について語ります。

クエンティン・ビシュが話す

「この香水には本当に深みがあり、生き生きとしています」とクエンティン・ビシュはワンダーランドに語ります。「それはまるでボトルに閉じ込められた人生のようです。」この香りの達人（ゴーシェ、グッチ、ケンゾーなどの香水職人であり、現在イッセイ ミヤケの新しいメンズフレグランス、ル・セル・ディッセイ）は、プロヴァンスのブドウ畑シャトー・ラ・コステを見渡す豪華なリゾート、ヴィラ・ラ・コステの上品な環境で私たちに会います。そこは、芸術、自然美、そしてもちろんワインが交差する場所です。心地よい遅い春の日、太陽は見事な景色を覆い、断続的な風が静かに活力を与えます。

ル・セル・ディッセイについて

この新しい男性用フレグランスは、ファッションハウス用の新しい男性用フレグランスとして、ちょうど1994年のデビューメンズ香水「L’Eau d’Issey Pour Homme」から30年が経過したタイミングで発売されます。故ミヤケ氏はかつて自然を「彼の最も重要なインスピレーション源」と表現しました。1994年のリリースでは、香りの欠けている要素である水を解釈していましたが、現代のその後継作品では、クエンティンには香りのないミネラルである塩に着想を得るよう依頼されました。

自然の流動性、特に海と土地の間を塩が往復していく恒常的で周期的な流れが、クエンティンの創作の前面に立っており、彼が説明するように、それは自然にThe HouseのDNAに自然に適応しています。「移動、旅行というアイデアはとてもイッセイ ミヤケなのです」と彼は言います。「ブランドのファッションを見ると、流動性があります。」それは、着用中に新しい音節で展開される香りであり、ラミナリア海藻やオークモスによる海のノートと、天然ベチバー（砂とリサイクルされたシダーウッドで洗練された）による土と、活気づけられる生姜によって反映されています。

イッセイ ミヤケの次章を形作る

ブランドのメンズフレグランスストーリーの始まりから30年の歳月が経過した今、ル・セル・ディッセイは、イッセイ ミヤケの次章の輪郭を形作るようであり、今後数年間世界中のグルーミングルーティンに定着することが予想されます。そしてそのボトル自体も、The Houseの男性用ラインで初めてのリフィル可能なデザインとして文字通り時の試練に耐えるでしょう。しかし、デザインの巨匠であるミヤケ氏が2022年の逝去前に名前を選び、ボトルにサインしたため、彼の存在感は変わらず、彼の名前で正しく仕上げることをより一層の義務と感じさせました。

クエンティンへのインタビュー

こんにちは、クエンティン。ル・セル・ディッセイの発売おめでとうございます。今それを世界に紹介することにどう感じていますか？
香水を作る際には、素材を紙に書くとアイデアが浮かび上がり、それが本当の始まりです。そして、それを発売することは、それが実際に形を成しているのを見るときであり、それは宝物のような瞬間であり、感情やつながりに満ちた瞬間であり、それが現実になります。

プロセスの最初に戻っていただき、関わる前の最初の認識について教えていただけますか？
まず、イッセイ ミヤケだから、素晴らしい機会だと思いました。私はそのブランドが大好きです。それは非常に強いDNAを持つブランドだと思います。その香水は私の幼少時代の一部でした。私の周りの人々がその香水を身に着けていました。ですから、最初には非常に感銘を受け、圧倒され、美しいブランドを通じて自分自身を表現することができることを喜んでいました。そしてそれをル・セルと結びつけると、そのアイデアは美しく、インスピレーションを受け、抽象的であり、私はそうしたブリーフが大好きです。私は非常に興奮しました。

異なる成分について興味深い話を聞けて興味深かったです – 海藻、オークモス、シダーウッドなどが含まれていました。以前使ったことのない素材と働く中での興味深い学びの経験はありましたか？
ひとつはオークモスでした。（業界）はそれ（多く）はもう使わないです。以前の数十年間、抽出方法に問題があったため、禁止されていました。しかし、新しい抽出方法を見つけたので、使用することができるようになりました。しかし、数十年間使われなかったため、トレンドの側面を失い、それが嫌われて忘れ去られています。「ああ、それは古臭い。70年代に流行った。もう使わない。」という感じです。ですから、それを香水に復活させるのに最適でした。

そして海藻とコケはつながっています。コケは以前は海藻でしたが、何千年もかけて海から陸地に移行しました。最初はコケは藻類でしたので、時間の経過によって異なる形状間を移動することの概念が好きだったため、このリンクを再現するのは興味深かったです。

これまでに多くの異なる香水を担当しており、非常に印象的な個人的な仕事の遺産を誇っています。このプロジェクトがあなた自身のストーリーの中でどこに位置付けられるかと言うと、どういったところですか？
それは本当に素晴らしいことです。いつかイッセイ ミヤケのために何かを創ることができる日を夢見ていたのですが、それがル・セル・ディッセイであるという事実が、さらに素晴らしいと思います。それはすべてのルーツに立ち帰っています。このフレグランスの背後にいる香水職人であることをとても誇りに思い、幸せに感じています。私にとって、これはキャリアにとって非常に重要であり、象徴的に語っています。それは魔法のような感じがします。

また、ミヤケ氏が亡くなる前にボトルデザインに署名していたと聞いて、シンボリックにも参加していたことは、多くを意味していたでしょう。
その通りです。それはプロジェクトの深みに加わり、それはさらにもう少し必要だったことであり、誰かがここにいて何かを承認する必要があるとき、それは簡単です。納得してください、最善を尽くします。それを承認してもらうために祈る[承認されるかどうか]。しかし、ここでは、彼がもういないので、私たちは自分たちにさらなるプレッシャーをかけ、彼がそれを気に入ることを確かにしたいと思います。だから、彼はいなくても、より一層そこにいたのです。

あなたは完璧主義者で知られています。このプロジェクトでは、最終レシピが完成したと感じた重要な瞬間はありましたか？
いいえ、実際には、この種のプロジェクト、多くの人が関与している大きなプロジェクトについては、私にとっては終了しません。私は永遠に続くことができますし、それは悪夢です-私にとってでも、私は止められません。しかし、私はその結果に非常に満足しています。

人々がこの香りを身に着けたときにどのように感じてほしいですか？
彼らがそれが持続的な新鮮さであることを理解し、それが純粋さを感じ、それを開くという事実を理解し、それは心を開き、シンボルを開く。それは自然に自分を開きますが、同時に都市的でもあります。この香水には非常に魅力的なものがあります。彼らが大きな息を感じ、そして次の日でも服の上に残っていることを感じてほしいです。それは持続します。